Java EEの策定はEclipse Foundationへ、オラクルからの移管を発表

2017年9月14日

オラクルはJava EEの策定をEclipse Foundationへ移行することを発表しました。(参考日本語訳

Eclipse Foundationも歓迎の意を表明しています。

オラクルは先月、もうすぐ策定が終了するJava EE 8の登場を機に、今後のJava EEの策定をオープンソースコミュニティへ移管することを模索していることを明らかにしていました

この時点ではどのコミュニティに移管するのかは検討中とのことでしたが、その後Java EEの主要なコントリビュータであるRed HatやIBMにも相談したうえで、移管先をEclipse Foundationにしたことを9月12日付けのブログ「Opening Up Java EE - An Update」で、発表しました。

オラクルはJava EEのテクノロジー、Java EEの実装であるGlassFishテクノロジーなどをEclipse Foundationに再ライセンスします。これには参照実装やTCK(Technology Compatibility Kit)なども含まれています。

オラクルは今夏に予定されているJava EE 8の完成後、速やかに移管できるようにするとのこと。

オラクルはJava EEの進化をコミュニティにゆだねた

Java EEは2016年6月に、コミュニティからオラクルに対して仕様策定の動きが鈍くなっているとの指摘とともに、Java EEの前進を訴える「Java EE Guardians」というムーブメントが起こりました。

2016年7月にオラクルはこうした声にこたえる形で次期Java EEに関するコメントを発表。9月にサンフランシスコで開催されたJavaOne 2016では、Java EE 8は2017年末までに開発完了するとの計画とロードマップを発表しました

Java EE RoadmapJavaOne 2016で発表されたJava EEのロードマップ

今回、オラクルがJava EEの策定をEclipse Foundationへ移管したのは、こうしたコミュニティからの意見を踏まえて今後のJava EEの進化をコミュニティにゆだねることにしたのだといえるでしょう。

関連記事

参考:Eclipse Foundationが、Java EEの新ブランドとなった「Jakarta EE」のロゴをコミュニティから募集中。締め切りは3月21日
参考:次期Java EE 8は2017年末までに開発完了するとオラクル。Java EE 9は2018年にも。JavaOne 2016

あわせて読みたい

Java プログラミング言語 Eclipse Java EE Oracle




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本