マイクロソフト、Windows 10を月額7ドルで提供すると発表。Officeに続きWindowsもパッケージビジネスから一歩脱却。企業向け新サブスクリプション

2016年7月15日

マイクロソフトはカナダのトロントで開催したパートナー向けイベント「WPC 2016」で、Windows 10を1ユーザーあたり月額7ドルで提供する企業向けのサブスクリプション制度「Windows 10 Enterprise E3」を新設すると発表しました

fig

顧客はこれによってWindows 10をよりセキュアな状態で利用でき、またWindows 10を利用するデバイス数を社内で数えるなどの面倒なライセンス管理が不要となる、といったメリットを受けられると説明されています。

また、マイクロソフトのクラウドソリューションパートナー(CSP)は、Windows 10 Enterprise E3をマネージドサービスの一環として付加価値を付けて提供することができます。

Officeに続きWindowsもパッケージからサービスビジネスへ

マイクロソフトはここ数年で、同社にとってパッケージビジネスの核であった「Microsoft Office」を、パッケージとサービスを組み合わせたサブスクリプションビジネスの「Office 365」へ切り替えていくことに成功しています。同時に同社のパートナーの多くもOffice 365の再販と付加価値ビジネスを拡大することで、同様にサブスクリプションビジネスへの参入を成功させています。

そして今回発表された「Windows 10 Enterprise Edition」も、多くのパートナーにとってはOffice 365と同様に、顧客に対してサブスクリプションとともに新たな付加価値を提供するチャンスと捕らえられることでしょう。

マイクロソフトはWindows 10の発表時に、Windows 10は「Windows as a Service」となり、デバイスの寿命までアップデートが提供され続ける、と表明していました。

今回のサブスクリプション制度は、その宣言を実現するうえで大きな一歩となるのでしょう。

あわせて読みたい

OS Windows Microsoft




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本