IBMのサーバレスコンピューティング環境「OpenWhisk」がBluemix上で正式サービスに。Dockerイメージも実行可能

2016年12月15日

IBMはサーバレスコンピューティングを実現する「OpenWhisk」の正式リリースを発表しました

OpenWhiskは、Amazon Web ServicesのAWS Lambdaと同様、イベント駆動型でコードを実行するマネージドサービスの一種。いわゆるサーバレスアーキテクチャあるいはサーバレスコンピューティングを、IBMのクラウドサービスであるBluemix上で実現するものです。

fig

OpenWhiskが、AWS LambdaやマイクロソフトのAzure Functions、GoogleのGoogle Cloud Functionsなどと異なる特長の1つが、オープンソースとして開発されており、GitHubでソースコードが公開されていることでしょう

そのため、Bluemixのサービスとして使うだけでなく、オンプレミスのサーバやIBM以外のクラウドにインストールして利用することもできます。

また、OpenWhiskはNode.jsのJavaScript、Python、Swift v3、Javaをプログラミング言語としてサポートしていますが、さらにオープンソースコミュニティのおかげでGo、Haskell、Scalaにも対応したと説明されています。

OpenWhiskのもう1つの特長は、イベントによってコードだけでなくDockerイメージを起動することもできるという点です。これによって複雑な処理をDockerイメージ化しておいてOpenWhiskからイベントをきっかけに実行することができます。

Bluemix上のOpehWhiskが正式版となったことで、価格も発表されました

OpenWhiskでは、どれだけの大きさのメモリ容量を持つインスタンスがいくつ起動し、延べ何ミリ秒の処理を行ったのかを、独自の単位であるGigabyte Seconds(GB-seconds:ギガバイト秒)という値で表し、このGigabyte Secondsを元に料金体系が設定されています。

fig

基本的な価格体系は、毎月40万GB-secondsの無料枠があり、これを超えると1GB-secondごとに0.000017ドルが課金されるというものです。

Tags: クラウド サーバレス IBM IBM Cloud

このエントリーをはてなブックマークに追加
ツイート
follow us in feedly





タグクラウド

クラウド / AWS / Azure / Google Cloud
コンテナ / Docker / Kubernetes
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウド障害 / 運用・監視

プログラミング言語 / 開発ツール
JavaScript / Java / .NET / WebAssembly
HTML/CSS / Web標準

アジャイル開発 / スクラム / DevOps / CI/CD
ソフトウェアテスト・品質
ローコード/ノーコード開発

データベース / RDB / NoSQL / 機械学習・AI
Oracle Database / MySQL / PostgreSQL
Office / 業務アプリケーション

ネットワーク / HTTP / QUIC / セキュリティ
OS / Windows / Linux / VMware
ハードウェア / サーバ / ストレージ

業界動向 / 働き方 / 給与・年収
編集後記 / 殿堂入り / おもしろ

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本