AWS、Azure、OpenStackなどクロスクラウド対応の新しいPaaS「OneOps」、継続的デリバリ、オートスケール、自動復旧などを実現。米ウォルマートがオープンソースで公開

2016年1月28日

米国の小売り大手ウォルマートストアズの開発部門であるWalmartLabsが、クロスクラウド対応でアプリケーションの継続的デリバリ、実行、運用管理などを実現するソフトウェア「OneOps」をオープンソースで公開しました

同社はこのソフトウェアをPaaSを再定義する「PaaS 2.0」と位置づけており、クラウド上でのアプリケーションライフサイクル全体を管理するものだとしています。

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OneOpsは、Perl、PHP、Ruby、Java、Goなどのさまざまな言語や、Docker、JBoss、Node.js、TomcatEE、Apache Tomcat、Apache、Couchbase、Redis、MySQL、RabbitMQ、ActiveMQ、Tibco、Oracle、PostgreSQLなど多くのミドルウェアや実行環境をサポート

Amazon Web Services、Microsoft Azure、Rackspace、OpenStack、CenturyLinkなどのクラウドに対応し、MavenおよびJenkinsとの統合により、どのクラウドに対しても自動化されたアプリケーションのデプロイ機能による継続的デリバリの機能を提供します。

OneOpsがクラウドの違いを吸収してくれるため、アプリケーションの開発者はクラウドごとにアプリケーションを設計する必要はなく、1つのアプリケーションをOneOpsでどのクラウドへも展開可能です。

開発者は、そのアプリケーションに最も適した性能や価格によってデプロイ先のクラウドを選択できますし、別のクラウドへ移行することもOneOpsで簡単に行うことができます。

デプロイされたアプリケーションはそのままOneOpsで運用されます。OneOpsは、アプリケーションのロードバランス機能、スケール機能、障害からの自動復旧、モニタリング機能などを備えており、またアプリケーションのインスタンスを新しいバージョンに自動的に入れ替える、といった機能も備えています。

WalmartLabsは、OneOpsによって開発者がクラウド上で迅速にDevOpsのサイクルを回せるようになり、それがイノベーションの促進につながるとしています。

Tags: クラウド PaaS

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Junichi Niino(jniino)
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