統合サーバのシェアトップはVCE、2位はCisco/NetApp、3位はEMC/Cisco。2014年第4四半期、米IDCの調査

2015年3月31日

米調査会社のIDCは、2014年第4四半期のワールドワイドにおける統合サーバのシェアを発表しました

同社はインフラ機能が統合された汎用目的のシステムを「Integrated Infrastructure」と定義し、特定のワークロードに最適化して統合されたシステムを「Integrated Platform」と定義しています。

前者の例はVCEのVblockなどが相当し、後者はオラクルのExadataなどが相当します。本記事では前者を「統合サーバ」、後者を「統合アプライアンス」と表記することとします。

統合サーバのシェアトップはVCE

統合サーバのシェアトップはVCEで28.6%。過去1年での成長率も61%とトップでした。2位はCisco/NetApp、3位はEMC/Ciscoとなっており、成長率も順位順でした。ブランドで言えば、Cisco/NetAppの組み合わせはFlexPod、EMC/Ciscoの組み合わせはVSPEXということになるのでしょうか。

統合サーバの市場全体の成長率も年間31.9%と比較的高い数字となっています。

統合アプライアンスのトップはオラクル

IDCは統合アプライアンスのシェアについても調査結果を発表しています。こちらのトップはオラクル。2位のIBMは大幅にシェアを減らしている一方で、3位のHPが年間545%、つまりこの1年で5倍以上売り上げを伸ばしている点に注目すべきでしょう。

(出典、IDC 「Worldwide Integrated Infrastructure and Platforms Revenues Increase 19.4% in the Fourth Quarter as Demand Outpaces Traditional Systems, According to IDC」)

ただしこちらの市場全体の成長率は0.4%とほぼ横ばいです。オラクルがExadataに関して新戦略を打ち出しているのは、この辺の事情が絡んでいるからかもしれません。

Tags: サーバ ハードウェア 業界動向

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Junichi Niino(jniino)
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