PR: Amazonクラウドの運用管理を自動化。週末のインスタンス自動停止、ストレージの定期スナップショット、障害時の待機システム自動起動など、すべて「Cloud Automator」で解決

2014年9月2日

クラウドを活用したシステムを効率的に運用しようとすると、さまざまなオペレーションが日常的に発生します。例えば業務時間外にインスタンスを停止してコスト削減、インスタンスのイメージを作成して遠隔地へ定期保存、指定の日時にルーティングを変更し本番サーバ公開など、多くの種類の操作が求められます。

AWS運用自動化ツール「Cloud Automator」

さらに、負荷が小さくなったインスタンスの大きさを最小のダウンタイムで変更したり、計画外のシステム停止に対応してバックアップ用のシステムを臨時に起動するなど、しっかりした運用を行おうとすると、イベントに対応した処理も確実に実行できることが欠かせません。

こうした運用オペレーションの多くは、一般に運用担当者がマニュアル操作で、あるいは自前のスクリプトなどを使って処理しているのが現実です。しかしもし、これらすべてを自動化できたら運用の確実性向上はもちろん、運用業務の効率化とコストダウンが実現します。

AWSの運用管理を完全自動化「Cloud Automator」

サーバーワークスが提供するクラウド運用自動化ツール「Cloud Automator」は、こうしたAmazonクラウド(AWS)の運用を完全自動化するツールです。処理を開始する「トリガー」と、処理の内容となる「アクション」の組み合わせをあらかじめ「ジョブ」として定義しておくことで、運用のオペレーションを自動実行してくれます。

ジョブの結果はメールで担当者に連絡することもできます。また、ジョブ操作の成功や失敗のメッセージは次のジョブのトリガーを引くことができるため、複雑なジョブの組み合わせも可能。監視ツールなど外部のアプリケーションからHTTPリクエスト経由でトリガーを引くこともできるため、障害発生時や任意のイベント検知に対応したジョブ実行も可能です。

fig

Cloud Automatorは、例えば下記のような運用自動化のシナリオを実現します。

  • 日時や時刻、曜日指定などで業務時間外や休日にインスタンスを停止
  • EBSボリュームのスナップショットを毎週土曜日に取得
  • Zabbixなどの監視ツールがシステム停止などの障害を検知すると、HTTPリクエスト経由でCloud Automatorのトリガーを引き、アクションを起動
  • Cloud Automatorのアクションによってインスタンスの起動に成功したら、その成功メッセージがCloud Automatorの次のトリガーを引き、DNSのレコードを更新して本番系を切り替え

しかもこれらを分かりやすいユーザーインターフェイスから設定できるのです。

fig Cloud Automatorのダッシュボード

サーバーワークス代表取締役 大石良氏はCloud Automatorを、AWSの運用管理を自動化することで「システムのTCO(総所有コスト)削減を実現するサービス」だとしています。

クラウド専業SIとしてのノウハウをツールとして統合した

fig (左から)サーバーワークス代表取締役 大石良氏、サービス開発チーム 千葉哲也氏、柳瀬任章氏

その大石氏と、Cloud Automatorの開発を担当したサービス開発チーム 千葉哲也氏、柳瀬任章氏に、Cloud Automatorの狙いやメリットなどを聞きました。

──── Cloud Automator開発の経緯について教えてください

大石氏 弊社ではお客様にクラウドのシステムインテグレーションも提供していますが、その部門では、稼働中のシステムのインスタンスサイズを変えるスクリプトや、定期的にインスタンスを停止するスクリプトなど、運用のためのスクリプトをそれぞれ作って運用していました。

そういったこれまで社内に蓄積されたクラウド運営のノウハウをツールとしてまとめよう、というのがCloud Automatorの開発を始めた理由の1つでした。そのためのフレームワークとして何がいいのか考えたときに、AWSの「Amazon Simple Workflow」と呼ばれるジョブ制御の仕組みがいいのではないか、ということになりまして。

千葉氏 実際にSimple Workflowを使って作るのはかなり難しかったのですが(笑)。Cloud AutomatorはUI部分がHerokuで動いており、トリガーやアクションの実装部分はSimple WorkflowとAWS OpsWorksを活用したアーキテクチャになっています。

──── Cloud Automator自身もクラウドを活用して作られている、ということですか。

千葉氏 そうです。Cloud Automator自身の監視も私たちが行っています。例えばCloud Automatorのレスポンスが万が一遅くなった場合には私たちに連絡が来るようになっています。そして必要があればCloud Automatorのインスタンスを増やすといった手を打つようにして、スケーラビリティを確保しています。

──── Cloud Automatorはお客様の運用効率だけでなく、運用サービスを提供する御社にとっても利点があるわけですね。

柳瀬氏 私は数カ月前までシステムインテグレーションの部門にいて、そこで大石が言ったようにお客様のシステム運用向けのスクリプトも自作していました。しかしスクリプトも劣化するんです。

例えば最近だと、あるスクリプトで使っているAWSのAPIの挙動が少し変わって、途中にキャッシュが入ったのか情報の反映タイミングが少し遅くなったんですね。それでスクリプトがうまく動かなくなって作り直したことがありました。

作り直しにはCloud Automatorのトリガーとアクションを使ったので、今後はAWSの挙動に対応したメンテナンスはCloud Automator側でやってくれるようになります。スクリプトの書き換えは、ある意味で無駄なコストが発生しているわけで、これがCloud Automatorで吸収できることはシステムインテグレーションや運用を提供する側にも、お客様にもメリットになると思います。

Cloud AutomatorがIT業界とシステムインテグレータのビジネスを変える

──── Cloud Automatorを利用することで、お客様やSIerのビジネスはどう変わっていくのでしょうか?

大石氏 Cloud Automatorの狙いは大きく2つあります。1つはIT業界全体でシステム運用コストの削減が課題になっていて、クラウドもその文脈で注目されているわけです。しかし既存のシステムをクラウドへ持って行っても、プログラマブルなインフラといったクラウドの特長を活用せず、運用がそのままならば大きなコスト削減になりません。

Cloud Automatorはクラウドのメリットを引き出して運用コストを削減できるツールになるはずです。

もう1つは、これまでシステムインテグレーションのビジネスでは、クラウドへの移行や運用を自力でやるお客様は、お客様にならなかった状況を変える点にあります。。

Cloud Automatorはクラウドの運用を自力でやりたいというお客様にとって非常に有効なツールとなります。そうしたお客様には、私たちはCloud Automatorの使い方や、これまでクラウド運用で蓄積してきた運用ノウハウを提供します。すると、お客様はクラウドで効率よくシステム運用できるようになり、私たちもお客様からCloud Automatorの利用料をいただけるようになります。

すると、これまでお付き合いできなかったお客様とビジネスができるようになる。もちろんお客様に運用を提供するシステムインテグレータさまが使っていただくのも歓迎します。私たちにとって、Cloud Automatorは新たなお客様とビジネスを生みだせるというモチベーションにもつながっているのです。

≫ AWS運用自動化ツール「Cloud Automator」

(本記事はサーバーワークス提供のタイアップ記事です)

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Junichi Niino(jniino)
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