Sencha Touch、次バージョンでPhoneGap/Cordova採用へ
HTML5/CSS/JavaScriptのWebテクノロジーでモバイルアプリケーションを開発するフレームワーク「Sencha Touch」の開発元であるSenchaは、次のSencha TouchのバージョンからパッケージングツールとしてApache Cordovaを採用するとブログ「What’s Coming in Sencha Touch 2.3」で明らかにしました。
さらにApache Cordovaの商用版で、クラウド上でアプリケーションをビルドするアドビのサービス「Adobe PhoneGap Build」も、Senchaコマンドから呼び出せるようにするとのこと。
これでSencha Touchを利用するデベロッパーは、PhoneGap/Cordovaが対応するモバイルデバイスの多くのネイティブ機能をSencha Touchから呼び出すことができるようになります。ブログから引用します。
Sencha Touch 2.3 supports Apache Cordova APIs for Accelerometer, Camera, Capture, Compass, Connection, Contacts, Device, Events, File, Geolocation, Globalization, InAppBrowser, Media, Notification, Splashscreen, and Storage. The Cordova API features will appear in the Sencha Touch Ext.device.
.Cordova namespaces.
PhoneGap/Cordovaはすでに多くのWebテクノロジーベースのフレームワークで、デバイスのネイティブ機能を呼び出すフレームワークとビルドツールとして採用されています。メジャーなフレームワークの1つであるSencha TouchがPhoneGap/Cordovaをサポートしたことで、PhoneGap/Cordovaの事実上の標準化はさらに堅いものになったといえるでしょう。
XHR2にも対応
SenchaTouch 2.3ではCupertinoとMountain Viewという2つのテーマが追加され、 XMLHTTPRequest Level 2 (XHR2) にも対応したとのことです。

追記(9/18 15:00) 正確にはSencha Cmd 4.xでPhoneGap/Cordovaを採用する、ということのようです。情報ありがとうございます。
@publickey 正確には、Sencha Touch 2.3が採用するのではなく、Sencha Cmd 4.xで採用するってことですね。そしてSencha Touch 2.3移行がApache CordovaのAPIに対応すると。
— 小堤一弘 (@kotsutsumi) September 18, 2013
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