ライブドアのBLOGOSに掲載されると、トラフィックはどれだけ上昇するか?

2010年8月3日

Publickeyは、ライブドアのブログポータル「BLOGOS」に今年の1月から参加しています(その経緯については、記事「ライブドアの「BLOGOS」に参加することになりました」参照)。

BLOGOSをご覧いただいている方ならお分かりかと思いますが、BLOGOSには、Livedoor News編集部がピックアップしたPublickeyの記事が掲載されています。図版も含む全文掲載です。もちろん、ライブドアとはちゃんと契約を交わしていまして、全文掲載を許可していますし、逆に僕から「この記事は転載しないでほしい」と指定することもできます。

ただし、転載によるBLOGOSからの報酬は特にありません。

僕としては、BLOGOSにPublickeyの記事が掲載されることの見返りとして、BLOGOSでPublickeyを知ってもらうことによる新たな読者の獲得、そしてBLOGOSからPublickeyへのトラフィックが来ることを期待しています。これにより転載を許可しているのです。

では、そのトラフィックはどれくらいBLOGOSからきているのか。ときどき読者の方から聞かれることでもあるので紹介しましょう。

下記が、6月のBLOGOSからのトラフィック(セッション数)を示したGoogle Analyticsのグラフです。

fig

6月を例にすると7本の記事がBLOGOSに転載されました。そして、この1カ月のあいだにBLOGOSからやってきたトラフィックは合計で992セッション。通常は1日あたり20~30セッション、人気のある記事が転載された場合には1日に100~200セッションといったところです。

6月のPublickeyの総ページビューは約24万5000、総セッション数は約15万3000でしたから、BLOGOSからのトラフィックは残念ながら全体の0.6%程度しか貢献していない、ということになります。

BLOGOSからのトラフィックが少ない理由としては2つあると思います。1つは、記事が全文掲載されているため、わざわざ本ブログまで読者がくる必要がないこと。そしてもう1つは、読者層の違いです。BLOGOSは政治家や評論家などの一般向けの記事が多いため、ITで専門性の高いPublickeyの記事を好むような読者が少ないだろう、ということ。

基本的にBLOGOSへ参加するメリットとは、BLOGOSに載ることでより多くの人の目に触れる機会が増えることを望む政治家、評論家、あるいは知名度の向上を目的にした方に向いていると思います。トラフィックを目的にしても得るものはあまりない、というのがいまのところのPublickeyの状況です。

もっとトラフィックが来るような工夫を

もともと全文掲載するというBLOGOSからのトラフィックはそれほどないだろう、という予想はしていましたので、この結果にはそれほど意外感はありません。「想定の範囲内」です:-)

僕自身はブログを収益化するという、ライブドアが目指すビジネスとその方法には大きな興味を持っていますから、BLOGOSの関係を通じてそれを間近にみたいと思っています。

また(主に読者層が異なるために)、Publickeyの記事をBLOGOSに転載することでPublickeyのトラフィックが失われているというという悪影響もほとんどないだろうと思っています。ですから、いまのところBLOGOSとの契約を終了する、ということは考えていません。今後も様子を見つつお付き合いしていくつもりです。

とはいえ、もっとBLOGOSから参加ブログにトラフィックを流してくれるような工夫をしてくれたらいいのになあ、とは思っていますけれどもね。

ところで、この記事はBLOGOSに転載されるのでしょうか? :-P

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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