Northbound API開発のためワーキンググループ、Open Networking Foundationが発足

2013年10月18日

Facebookやグーグル、マイクロソフト、ドイツテレコムなど大手クラウドベンダーやテレコム企業などが中心となって発足し、OpenFlowの標準化などを行っているOpen Networking Foundationは、Northbound API開発のためのワーキンググループ「Northbound Interface Working Group」を発足すると発表しました

Open Networking Foundation Introduces Northbound Interface Working Group - Open Networking Foundation

このワーキンググループの目的は、Northbound APIの開発とユーザーからのフィードバックの獲得が中心のようです。

This new Working Group will develop information models for NBIs, prototyping and gaining end-user feedback on selected examples with real code. The goal is to reduce end-user confusion on the Northbound Interface and to help the application developers actively seeking an open Application Programming Interface (API) to develop code against.

この新しいワーキンググループは、NBIのインフォメーションモデルの開発、プロトタイピング、そして実際のコードに対するエンドユーザーのフィードバックの獲得などを行う予定だ。そのゴールは、Northboundインターフェイスにおけるユーザーの混乱を減らし、アプリケーションデベロッパーが開発するにあたり、オープンなAPIを探さなければならない活動を支援する。

OpenFlowよりも重要なNorthbound API

OpenFlowは、スイッチを制御するプロトコルとして普及が始まりつつありますが、そのOpenFlowのコントローラをプログラムから操作するためにはAPIが必要です。そのAPIがNorthbound APIと呼ばれるものです。

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Software-Defined Networkingを実現する上で、制御プロトコルであるOpenFlowはこのNorthbound APIによって上位のソフトウェアからは隠蔽され、見えなくなっています。ある意味で、このNorthbound APIが呼び出せれば、その先の制御プロトコルはOpenFlowであってもなくても関係ないのです。

そういう意味で、Software-Defined NetworkingにとってNorthbound APIの標準化はOpenFlowの標準化より重い意味を持つと言っても過言ではありません。

Open Networking FoundationはNorthbound APIの標準化について、これまでずっと「時期尚早」だとして距離を置いてきました。それは、今回のワーキンググループ発足を発表したプレスリリースでも次のように書いています。

Over the last two years, we have said that more experience was needed with SDN controllers and applications before anyone could judge the qualities of a ‘good’ NBI.

これまで2年以上、何が‘良い’Northbound APIかを判断するのは、もっとSDNコントローラやアプリケーションについての経験が必要だと言ってきました。

ワーキンググループでは、こうした経験や知見を深めることも活動に含まれているとしています。

Our Working Group will build on the considerable body of experience gained since then and on the demand from application developers for assistance in understanding this critical component of a complete SDN solution.”

ワーキンググループは、そうした経験を積み重ねていくとともに、アプリケーションデベロッパーの要件なども引き出し、このSDNソリューションの完成に重要な役割を果たすコンポーネントの理解を深めていくつもりです。

一方で、シスコ、マイクロソフト、IBM、Brocade、Juniperなど主要なネットワークベンダらが集まって、オープンソースのSDNコントローラを開発する「OpenDaylight Project」も活動しています。

これは事実上オープンなNorthbound APIを実装する試みとも言えますが、Open Networking FoundationのNorthbound APIワーキンググループがOpenDaylight Projectとどう歩調を合わせていくかについては説明されていません。

Northbound APIについて

Northbound APIについては昨年、2本の解説記事を公開しています。あわせてご覧ください。

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タグ : OpenFlow , Software-Defined Network , ネットワーク



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