Rails 8.1正式リリース。長時間かかるタスクの一時停止と再開やMarkdownレンダリングなど新機能

2025年10月27日

Rubyを用いたWebアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」の最新バージョン「Ruby on Rails 8.1」(以下、Rails 8.1)の正式版がリリースされました。

Railsは1年前に登場したRails 8で、RedisおよびMySQL、PostgreSQLを用いることなくSQLiteだけで本番用データベースをまかなうことが可能になるなど、大きなバージョンアップを果たしました。

参考:DHH氏がRails 8の新機能を解説。Redisなど不要になり、SQLite対応でよりシンプルな構成に。Rails World 2024

今回のRails 8.1では、Markdownレンダリング機能、長時間かかるタスクを複数のジョブに分割して実行できるAction Job Continuationsなどの新機能が追加されています。

Rails 8.1の主な新機能

以下がRails 8.1の主な新機能です。

Action Job Continuations
データのエキスポートなど長時間かかるタスクを複数のジョブに分割して実行でき、途中で一時停止と再開などを可能にします。

Structured Event Reporting
人間が読むのに適しているデフォルトのRailsロガーに対して、ソフトウェアで処理しやすい構造化イベントを生成できるインターフェイスが提供されます。

Local CI
クラウドを使わずローカルでCI環境が構築可能になります。

Markdown Rendering
Markdownのレンダリング機能が搭載されます。

先月(2025年9月)に行われたRails Conf 2025の基調講演で、Rails作者のDHH氏は今後の新機能としてマルチテナント機能やHotWire Nativeのオフライン対応なども紹介していました。

しかし今回のRails 8.1の新機能にはこれらは含まれていないため、今後のバージョンアップで追加されていくものと見られます。

参考:Rails 8.1は顧客ごとにDBを分離できるマルチテナント対応に。オフライン対応、Markdownレンダリング搭載など新機能

あわせて読みたい

プログラミング言語 Ruby




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本