JavaScriptランタイムのBun、Vercelのサーバレスコンピューティング「Vercell Functions」ランタイムとして利用可能に
JavaScriptフレームワーク「Next.js」などの開発元で、Webアプリケーションプラットフォームの「Vercel」を提供しているVercelは、同社のサーバレスコンピューティング基盤である「Vercel Functions」のランタイムとしてBunがパブリックベータで利用可能になったことを明らかにしました。
Vercelは、静的なWebサイトはもちろん、JavaScriptのコードをVercelにプッシュするだけで自動的にWebページなどのフロントエンドを生成し、Webアプリケーションとして利用可能になる機能を提供しています。
Vercel FunctionsはこのVercel上で使えるサーバレスコンピューティング基盤で、関連するストレージ機能やキーバリューストア、PostgreSQLデータベースなどと連携させたアプリケーションも構築可能です。
Bunをランタイムにする利点とは
BunはJavaScriptとTypeScriptのランタイム機能を備えるだけでなく、トランスパイラ、バンドラ、タスクランナー、npm互換のパッケージマネージャなど、JavaScript/TypeScriptのツールチェーンを統合したソフトウェアです。
開発言語としてZigを採用し、メモリ管理などを含む低レイヤでの実装を実現することで高速性を追求していることが大きな特徴と言えるでしょう。
そのBunが今回Vercel Functionsのパブリックベータ版ランタイムとして利用可能となりました。
デフォルトのランタイムであるNode.jsと比較して、Bunをランタイムとして利用する利点として、CPUとメモリの効率的な利用、データベースクライアント機能、Web APIなど、Node.jsが備えていないBun固有の機能が利用できることなどが挙げられています。
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