GitHub、プロンプトでAIにコード生成やデバッグを指示できるGPT-4ベースの「GitHub Copilot Chat」ベータ公開
GitHubは、GTP-4ベースのAIを用いた開発支援機能「GitHub Copilot Chat」を、GitHub Copilot for Businessユーザー向けに限定パブリックベータとして公開すると発表しました。
GitHub Copilot Chatは、今年3月に発表された同社のビジョン「GitHub Copilot X」で登場が予告されていた機能の1つです。
現在提供されているGitHub CopilotはGPT-3のAIをベースに、コードエディタ内でプログラマがコメントを記述するとそれに基づいてコードを自動生成する機能などを提供しています。
「GitHub Copilot X」では、強化されたAIであるGPT-4を用い、さらに高い精度でのコード生成やバグの指摘などを始めとする、以下のさまざまな新機能などを備えると説明されていました。
- コードエディタ内でAIとテキストチャットもしくは音声で対話をしながらコーディングが可能になる「Copilot Chat」「Copilot Voice」
- プルリクエストの説明文を自動生成してくれる「Copilot for pull requests」
- ドキュメントを学ばせたAIにチャットで質問できる「Copilot for docs」
- コマンドラインインターフェイスをAIで補完してくれる「Copilot for CLI」
参考:[速報]「GitHub Copilot X」発表、GPT-4ベースで大幅強化。AIにバグの調査依頼と修正案を指示、ドキュメントを学習し回答も
そして今回GitHub Copilot Chatが、企業向けの有償版CopilotであるGitHub Copilot for Businessユーザー向けに限定パブリックベータとして公開されることとなったわけです。
AIにプロンプトでコード生成やバグの修正を指示
GitHub Copilot Chatは、プロンプトでAIに指示することで、AIが書かれているコードの文脈を読み取りつつコードスニペットや解説を出力してくれるほか、コードに対するセキュリティ上の問題に関する問題の指摘、コードがどのように動作するかの解説、バグの指摘やその解決方法なども教えてくれます。
例えば下記は記述されたJavaScriptコードに対応したユニットテストの生成をプロンプトで指示しています。
下記は、記述されたJavaScriptコードを、callbackを使う代わりにawaitを使うように書き直すように指示しています。
選択したコードのバグの修正案を提示するように指示したもの。
GitHub Copilot Chatは、Visual Studio CodeおよびVisual Studioで利用可能です。
GitHub Copilot Chatの利用開始は、GitHub Copilot for Businessの管理者が管理画面で設定を操作することで可能になると説明されています(設定方法はGitHubのブログで説明されています)。
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