GitHub、イランからの利用制限を解除へ。政府と交渉の末

2021年1月7日

GitHubは、昨年7月から行ってきたイランからの利用に関する制限を解除すると発表しました

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米国政府は2018年5月、2015年に欧米とイランが結んだ「イラン核合意」から離脱。以後、イラン産原油の輸入禁止をはじめとした経済制裁を強めていました。

2019年7月にはGitHubもそれに従う形でイランからのGitHubの利用制限を開始。プライベートリポジトリと有料アカウントによる利用を中止しています。ただし公開リポジトリやオープンソースのリポジトリなどは引き続き利用可能でした。

参考:GitHubがイランなどからアクセス不可に、米国の経済制裁により。CEOのフリードマン氏「望んでやっているのではない」

今回の発表は、このイランに対する利用制限を解除し、元の通りすべてのGitHubのサービスがイランから利用可能になるというものです。

この発表の中でGitHubは、以前から経済制裁を決定した法律の範囲内で可能な限り多くの開発者がGitHubを利用できるように努力し、米国の外国資産管理局と交渉してきたことを次のように明らかにしています。

we took our case to the Office of Foreign Assets Control (OFAC), part of the US Treasury Department, and began a lengthy and intensive process of advocating for broad and open access to GitHub in sanctioned countries.

米国財務省の一部である外国資産管理局(OFAC)に対して、制裁を受けている国でもGitHubに広くオープンにアクセスできるようにするために、長く集中的に主張する手続きを開始しました。

Over the course of two years, we were able to demonstrate how developer use of GitHub advances human progress, international communication, and the enduring US foreign policy of promoting free speech and the free flow of information. We are grateful to OFAC for the engagement which has led to this great result for developers.

2年ものあいだ、開発者によるGitHubの利用が人類の進歩、国際的なコミュニケーション、そして言論の自由と情報の自由な流れを促進するという米国の外交政策をどのように前進させるかを示すことができました。そして開発者にとってこのような素晴らしい結果をもたらしてくれたOFACに感謝しています。

今回制限が開場されるのはイランのみですが、GitHub CEOのNAT Friedman氏はそれ以外の制限されている国、シリアとクリミアなどについても制限解除の交渉中であることをツイートで示してます。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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