Visual Studio CodeのJava環境が強化。Call Hierarchyで呼び出し元を次々にドリルダウン、変数が特定の値になると自動停止するデバッガ新機能など

2020年1月9日

マイクロソフトが開発している無償のコードエディタ「Visual Studio Code」におけるJava開発環境の機能強化が発表されました。

Visual Studio Codeは多機能なコードエディタですが、拡張機能などを導入することでさらに豊富な機能を追加できます。

マイクロソフトは、コードエディタのVisual Studio Codeを中心に、Javaの実行環境、テストランナー、デバッガ、依存関係ビューア、コード補完をしてくれるIntelliCodeなど、Javaアプリケーションの開発を支援するツール群を一括してインストールしてくれる「Visual Studio Code Installer for Java」をリリースしています。

参考:マイクロソフト、Javaの開発環境をまるごとインストールしてくれる「Visual Studio Code Installer for Java」公開。VSCode、JDK、テストランナー、デバッガ、依存関係ビューア、IntelliCodeなど

今回発表されたのは、このJava開発環境における機能強化です。

コールヒエラルキーやデータブレイクポイントなど

おもな新機能を紹介しましょう。

「Call Hierarchy」(コール ヒエラルキー)機能は、ある関数の呼び出し元関数、さらにその呼び出し元の関数へとドリルダウンでき、逆にある関数から呼び出している関数、さらにそこから呼び出している関数へとドリルアップもすることも、右クリックで次々に行える機能。

fig1

デバッガでは「Data Breakpoint」(データ ブレイクポイント)を新たにサポート。

従来のブレイクポイントは基本的に、ある行にブレークポイントを設定し、その行が実行されるところで一時停止できる、というものですが、Data Breakpointは「変数がこの値に変化したら停止する」と、変数の値にブレイクポイントを設定できるというもの。

fig2

このほかエクスプローラを見やすくする改善や、Test Runnerでのテストステータス表示の追加、ビルドステータス表示の改善、コードエディタでタイプしたときにサジェスチョンが表示されるまでの時間を性能向上により短縮するなど、多くの改善が行われています。

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