HPEがKubernetes対応のコンテナプラットフォーム「HPE Container Platform」を国内で提供開始。大規模なデータ統合基盤の構築が狙い

2020年5月15日

ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)は、KubernetesやDockerコンテナなどを統合したパッケージソフトウェアとして「HPE Container Platform」の国内提供を開始したと発表しました。

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HPE Container Platformは、ベアメタルもしくは仮想マシン上のRed Hat Enterprise LinuxもしくはCentOSに対応し、その上にKubernetes、Dockerコンテナ環境を構築します。オンプレミスやAWSなどさまざまなシステム基盤上に展開可能です。

最大の特徴は、マルチテナントなクラスタ管理のためのBlueDataと、ストレージ機能としてMapRを統合している点です。

BlueDataを用いることで、おもにHadoopやSparkといったビッグデータ処理のためのミドルウェアを部門ごとなどにセキュアに分離したマルチテナントを構築可能です。

HadoopやSparkなどを含むさまざまなソフトウェアは、ソフトウェアストアからイメージをダウンロードすることで、つねに管理されたソフトウェアを組織内に配布可能となっています。

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ストレージレイヤにMapRのテクノロジーを用いることにより、ビッグデータ処理に向いたHDFSと既存のストレージの統合も実現。また、KubeDirectorによって既存の分散処理アプリケーションをKubernetes環境にデプロイすることも容易になっています。

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HPE Container Platformはこれらの機能によって、企業の全社共通データ基盤の構築や既存のHadoop環境の統合や置き換えなど、大規模なデータ統合基盤の構築をおもなターゲットとしています。

ソフトウェアライセンスの料金体系は基本的にコア数をベースに計算されるものとなっています。ただし、コア数の変動には現時点では対応せず、導入時にサイジングを行ったうえで想定最大コア数での購入が推奨されることになります。そのため、基本的には利用するコア数を固定しやすいオンプレミスのデータセンターにおける導入が想定されていると思われます。

Tags: Kubernetes コンテナ型仮想化 HPE

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Junichi Niino(jniino)
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