HPE、メモリドリブンコンピュータのプロトタイプを含む開発キットの販売開始。HPE Discover 2019 Las Vegas

2019年6月24日

Hewlett Packard Enterprise(以下HPE)は、従来のプロセッサを中心としたコンピュータのアーキテクチャとは異なる、メモリを中心としたメモリドリブンアーキテクチャのコンピュータ「The Machine」の開発を進めています。

メモリドリブンアーキテクチャは、高速かつ大容量の不揮発性メモリによりメモリとストレージを一体化した「ユニバーサルメモリ」を中心に置き、そのユニバーサルメモリと複数のプロセッサを高速なフォトニクスネットワークで接続するというものです。

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ユニバーサルメモリの周囲に、目的に応じたさまざまな能力を持つプロセッサやSoC(システム・オン・ア・チップ)を多数接続することで、現在主流となっている少数の汎用プロセッサを中心としたアーキテクチャよりも、膨大なデータを高速で効率的に処理できることが期待されています。

HPEは、このメモリドリブンアーキテクチャを採用したメモリドリブンコンピュータのための開発キット「Memory Driven Computing Development Kit」を来年提供。その受注を開始することを、5月18日に同社がラスベガスで開催したHPE Discover 2019 Las Vegasで発表しました。

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この開発キットは、ProLiantサーバシステムにメモリドリブンアーキテクチャのプロトタイプとなるハードウェアを搭載したものと、そのソフトウェアツールで構成されています

HPEは2015年にソフトウェアによるメモリドリブンコンピュータのエミュレータをオープンソースで公開しましたが、メモリドリブンアーキテクチャのハードウェア販売は初めてとなります。

実際に開発キットが顧客の手元に届くのは2020年の予定。

数年前までHPEはThe Machineを2020年までに提供することを表明していましたが、ここ数年は見通しを語ることはありません。特にメモリドリブンアーキテクチャの中核をなす、DRAMのような高速性とフラッシュメモリのような不揮発性を両立しつつ、低価格で利用可能なユニバーサルメモリの実現に十分なめどが立っているとは言えない状況です。まだThe Machineの完成には数年以上の年月が必要そうです。

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Junichi Niino(jniino)
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