Raspberry Pi用のvSphere ESXi仮想化ハイパーバイザ、VMwareがプロトタイプを発表

2018年11月7日


VMwareはスペインのバルセロナで開催中のイベント「VMworld 2018 Europe」の基調講演で、Raspberry Pi用のvSphere ESXi仮想化ハイパーバイザのプロトタイプを発表しました。

fig Raspberry Pi用のvSPhere ESXiを発表するVMware CEOのパット・ゲルシンガー氏(写真左)と、レイ・オファレル CTO兼上席副社長(写真右)

VMwareはハイブリッドクラウド戦略において、自社製品群によるプライベートクラウドへの取り組み、そしてVMware Cloud on AWSをはじめとするさまざまなパートナーとの協業によるパブリッククラウドへの取り組みに加えて、エッジ(Edge)におけるVMwareソリューションの充実に積極的に取り組んでいます。

fig 8月に行われたVMworld 2018 USで示されたVMwareのハイブリッド戦略図

VMwareはこのエッジを2種類に分類しています。

1つは「Device Edge」で、そしてもう1つは「Compute Edge」です。

「Device Edge」はPCを用いた仮想化デスクトップ、そしてIoTデバイス群が想定されています。人間のための端末、もしくはネットワークの末端にあるデバイスという位置づけです。

「Compute Edge」は、IoTデバイスなどを末端で束ねてデータをまとめるゲートウェイや、業務の現場や支店などに置かれたリモートシステムなどが想定されています。中央にあるパブリッククラウドやプライベートクラウドに対してデータを送る前に、末端に近いところで処理を行う場所、という位置づけです。

こうしたパブリッククラウドやプライベートクラウド、そしてエッジをシームレスに接続できるハイブリッドクラウドを構築することがVMwareの戦略の要です。そしてそのシームレスなネットワークを実現するのが、VMware NSXによるネットワーク仮想化です。

今回発表されたRaspberry Pi対応のvSphere ESXi仮想化ハイパーバイザは、おそらくこのDevice Edgeのエッジソリューションを実現するためのプロトタイプとみられます。そしてシームレスなネットワーク仮想化を実現するためにNSXも統合されるのかもしれません。

基調講演ではRaspberry Pi対応のvSphere ESXiのプロトタイプについての発表のみが行われ、その機能など詳細については個別のセッションで紹介されるとのことでした。詳細が明らかになり次第、あらためて記事にしたいと思います。

追記 2018/11/8 個別セッションの内容を記事にしました:VMware、ラズパイ用のESXiをデモ。vSANやvMotionなどvSphereの全機能を実装と説明

VMworld 2018 Europe

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