[速報]VMware、Dockerコンテナと仮想マシンを一体化した「vSphere Integrated Containers」発表。vSphereにコンテナエンジンとLinuxを統合。VMworld 2015 US

2015年9月1日

VMwareはサンフランシスコで開催中の「VMworld 2015 US」において、仮想マシンのセキュリティや管理性などを備えつつ、コンテナの特長である高速で軽量なメリットを得られる新技術「VMware vSphere Integrated Containers」を発表しました。

基調講演での発表の模様を紹介します。

vSphere Integrated Containers

仮想マシン内のコンテナは、vSphereのような仮想マシンの管理ツールからは見えず、管理もできず、また仮想マシンほどの分離やセキュリティをコンテナが実現していないといった課題がある。

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これらの課題を解決するのが、vSphereを拡張した「VMware vSphere Integrated Containers」だ。

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コンテナが持つスピード、ポータビリティ、アジリティといったものを保ちつつ、仮想マシンが持つセキュリティや管理との統合、仮想マシン用のツールへの対応などを実現する。

仮想化プラットフォーム上で、従来のアプリケーションも、コンテナベースのアプリケーションも共存できる。

vSphereにコンテナエンジンとLinuxを統合

従来のコンテナは、仮想マシン内にLinux OS、コンテナエンジンなどがインストールされている。

vSphere Integrated Containersは、これとは異なるアプローチをとっている。コンテナエンジンとLinuxをvSphereに含め、コンテナごとに仮想マシンを対応させた。これでコンテナは仮想マシンであり、仮想マシンはコンテナとなる。

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dockerコマンドなどによる操作はいままでとまったく同じように利用できる。と同時に、コンテナの状況などはvSpereの管理ツールから参照可能になる。

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分離レベルも、従来のコンテナはOSレベルでの分離なのに対し、vSPhere Integrated Containersは仮想マシンレベルの分離となる。

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新しい仮想マシン「jeVM」採用

また、仮想マシンレベルではコンテナの備える効率性が失われるとの懸念に対しては、次のように説明しよう。

まず、コンテナに最適化した軽量OSの「Photon OS」、そして1秒以下で仮想マシンを起動する「Instant Clone」。そして新しい仮想マシン、必要十分(Just Enough)なセキュリティ、分離レベルなどの仮想マシンの利点を備えた「jeVM」。

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これらによって、コンテナのメリットと仮想マシンのメリットを同時に得ることができる。

VMworld 2015 US

Tags: Docker VMware コンテナ型仮想化 仮想化

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Junichi Niino(jniino)
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