VMwareがコンテナ専用の管理ツール「VMware Photon Controller」をオープンソースで公開。大規模分散システム向けにマルチテナント対応、MesosやKubernetesなど混在管理

2015年11月17日

VMwareは、同社が「クラウドネイティブなアプリケーションのためのプラットフォーム」の一部として開発していたコンテナ専用の管理ツール「VMware Photon Controller」をオープンソースで公開しました。

fig

「VMware Photon Controller」は、Dockerをはじめとするコンテナ型仮想化を利用した大規模分散システムを管理するために、vSphere製品群とは別のソフトウェアとして新たに開発されました。

単一障害点がなく高い可用性を実現するように作られており、Docker SwarmやKubernetes、Mesos、Cloud Foundryといったコンテナ用のオーケストレーションツールと密接に動作します。

同社はこのPhoton Controllerと、コンテナ専用に開発された軽量OSの「Photon OS」などを組み合わせたコンテナ専用プラットフォーム「VMware Phton Platform」を、9月に行われた「VMworld 2015 US」で発表していました

fig

そのときのデモでは、Photon Platformのマルチテナント機能を紹介。下記の管理画面では3つのテナントが稼働中です。

fig

さらにテナントごとに異なるオーケストレーションツールを利用可能で、1つ目のテナントではMesosが稼働中。

fig

2つ目のテナントでは、開発用とテスト用の2つのKubernetesが稼働する例を紹介していました。

fig

VMwareは、コンテナ専用に新たに開発したクラウドネイティブなプラットフォームという位置づけの「Photon Platform」と、vShpereにコンテナ機能を統合することで従来のITインフラにコンテナの利点を取り入れることができる「vSphere Integrated Containers」の2つのプラットフォームを今後展開していくことを明らかにしています。

fig

あわせて読みたい

Docker VMware コンテナ型仮想化




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本