CoreOSとKubernetesを統合した「Tectonic」、CoreOSが発表

2015年4月8日

Linuxコンテナに最適化した「CoreOS」を提供するCoreOS社が、同社のCoreOSおよび関連ソフトウェア群と、Linuxコンテナのクラスタを管理する「Kubernertes」を統合したパッケージ「Toctonic」を発表しました

Tectonic is the Best Platform for Linux Containers

TectonicのWebサイトでは、Tectonicとは次のようなソフトウェアだと説明されています。

Tectonic combines Kubernetes and the CoreOS software portfolio in an integrated package. This includes a management console for workflows and dashboards, an integrated registry to build and share Linux containers, and additional tools to automate deployment and customize rolling updates. Tectonic runs on-premises or in public clouds.

Toctonicは、KubernetesとCoreOSソフトウェア群を組み合わせた統合パッケージだ。ワークフローのマネジメントコンソールやダッシュボードを備えており、Linuxコンテナを共有し、構築するための統合レジストリ、さらに自動デプロイメント、ローリングアップデートのカスタマイズなども含まれている。Tectonicはオンプレミスもしくはパブリッククラウドで稼働する。

CoreOSソフトウェア群とは、Linuxコンテナに最適化するためにスリム化しつつ、ローリングアップデートの機能を備えた「CoreOS」と、分散システムを構築するためにコンフィグレーションを共有するためのソフトウェア「etcd」、分散アプリケーションを展開し運用する「fleet」、そしてDockerなどから構成されます(また、同社は現在Dockerとは異なるLinuxコンテナの「rkt」を開発していることも知られています)。

これに、分散アプリケーションを管理する「Kubernetes」と、全体のコンソール画面などを組み合わせたのが今回発表された「Tectonic」のようです。

下記はTectonicのWebサイトで紹介されていたコンソール画面の例。

fig

ただしTectonicは現在のところ限定された早期顧客のみに公開されており、βユーザーのサインナップを受け付けているところです。

同社は5月4日にサンフランシスコで「CoreOS Fest」を開催予定です。おそらくそこで、さらに詳しい内容が明らかにされるのではないでしょうか。

あわせて読みたい

Docker Kubernetes コンテナ型仮想化 CoreOS




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本