HP、無停止サーバのNonStopシリーズにx86プロセッサ採用を発表。NonStop OSとNonStop SQLも移植へ
米ヒューレット・パッカードは、無停止型コンピュータのNonStopシリーズをx86プロセッサへも広げることを明らかにしました。
同社は2011年に発表したミッションクリティカルマシンの将来像を示す「Project Odyssey」において、x86プロセッサをミッションクリティカルな分野へ採用していくことを宣言しており、NonStopへのx86アーキテクチャ採用はその方針に沿って開発が進められていたものです。
NonStopシリーズは、米HPが買収した(正確にはHPに買収されたコンパックが買収した)タンデムコンピューターズが開発した無停止型コンピュータの代名詞とも言える製品で、金融系などの停止が許されないシステムに採用されています。名前の通りシステムの一部が故障しても全体として動作し続ける高い可用性が大きな特徴。同時に高いスケーラビリティも備えています。
もともと独自プロセッサを用いていましたが、その後MIPSプロセッサへと移行し、現在はItaniumプロセッサが用いられています。x86アーキテクチャへの対応後もItaniumのサポートは継続されるとのこと。
XeonとInfiniBandを採用すると
PC Worldの記事「HP porting venerable Nonstop server platform to x86」によると、x86プロセッサに対応したハードウェアは、XeonプロセッサとInfiniBand、そして標準的なストレージと、一般的なx86サーバと同じハードウェアコンポーネントによって構成されることになるだろうとのこと。
さらにNonStopへのx86アーキテクチャの拡大には、ハードウェアをx86プロセッサに対応させるだけでなく、NonStop OSとNonStop SQLの移植も含まれるとしています。記事より引用します。
HP isn’t saying when the port will be complete but Meyer said the work will take “several years.” HP has early versions of the Nonstop OS and SQL database running on Xeon in its labs, he said, but the project is still at an “alpha, or pre-alpha stage.”
HPは移植がいつ完了するかについて明言していないが、Meyer氏は“数年かかるだろう”と言う。研究室レベルではXeon上でNonStop OSとSQLデータベースが稼働しているとも発言したが、まだプロジェクトは“αかプレα程度”とのことだ。
あわせて読みたい
シスコ、ついに独自のSDN製品群をリリース、コンセプトは「Application Centric Infrastructure」
≪前の記事
JavaScript MVCフレームワーク「AngularJS 1.2」リリース。要望の多かったアニメーション機能が追加、脆弱なコードを制限するモードも