マイクロソフト、モバイル対応のBaaSクラウドへ参入。Windows AzureにMobile Servicesを追加

2012年9月4日

モバイルアプリケーションで要求される、ユーザー管理やREST API経由で使えるデータストア、プッシュ通信といった機能をあらかじめ備えたクラウドサービスは、「BaaS」(Backend as a Service)と呼ばれています。

Windows Azure Mobile Services Dev Center

マイクロソフトはWindows Azureを簡単にBaaS化する「Mobile Services」機能を追加したと発表しました

BaaSには新興企業が数多く参入しています。ParseKinveyStackMobBuddyCloudMineなどがよく知られており、国内ではappiaries(アピアリーズ)があります。

こうした新興サービスに、大企業マイクロソフトが参入することになります。ただし、当初提供されるのは、Windows Liveでのユーザー認証、プッシュ通信、データストアといった機能で、対応するクライアントもWindows 8のみ。

すでにサービスを開始している他のBaaSでは、iOSやAndroidへの対応は当然のことで、TwitterやFacebookなどソーシャルメディア経由でのログイン、ロケーション機能などにも対応しています。

マイクロソフトは今後、Windows Phoneをはじめ、iOSやAndroidなどへの対応も広げていくとしていますが、まずはWindows 8のモバイルアプリ活性化のための施策にWindows Azureを使うということなのでしょう。

ダッシュボードから簡単にBaaS化

Windows Azure Mobile Serviceは、Windows Azureのダッシュボードから簡単に機能追加ができます。

fig

データベースに対して、インサート、アップデート、デリート、リードごとにユーザーのパーミッションを設定できたり、

fig

インサートなどをトリガーにしてスクリプトコードを実行できるため、値のバリデートなどサーバサイドでのロジックを組み立てることも可能です。

fig
このエントリーをはてなブックマークに追加
follow us in feedly


関連タグ Microsoft Azure / クラウド / BaaS / Microsoft / モバイル



タグクラウド(β版)

クラウド / AWS / Azure / Google Cloud
コンテナ / Docker / Kubernetes
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウド障害 / 運用・監視

プログラミング言語 / 開発ツール
JavaScript / Java / .NET / WebAssembly
HTML/CSS / Web標準

アジャイル開発 / スクラム / DevOps / CI/CD
ソフトウェアテスト・品質
ローコード/ノーコード開発

データベース / RDB / NoSQL / 機械学習・AI
Oracle Database / MySQL / PostgreSQL
Office / 業務アプリケーション

ネットワーク / HTTP / QUIC / セキュリティ
OS / Windows / Linux / VMware
ハードウェア / サーバ / ストレージ

業界動向 / 働き方 / 給与・年収
編集後記 / 殿堂入り / おもしろ

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本