記事下にある「関連記事」のクリック率はどのくらい? 答え、3.37%

2009年10月30日

ブログやニュースサイトなど、どのWebサイトでも記事本文の下に並んでいることが多い「関連記事」。ある記事を興味を持って読んでくれた読者に対して関連する記事を紹介することで読者への利便性を提供するとともに、一人の読者に対してほかの記事も読んでもらうことでWebサイト全体のページビューの向上に結びつける施策としての役割も期待されています。

Publickeyにももちろん、関連記事が本文の下に「この記事の読者におすすめの記事」という名称で並んでいます。

この関連記事、果たしてどのくらいクリックされているのでしょうか?

以前から関連記事がどのくらいクリックされているのかを知りたいと思っていましたが、関連記事にはさまざまな記事が並んでいるわけで、しかもほとんどすべての記事にあります。それら全体のクリック数を集計するのは手間がかかり面倒なので、手を着けていませんでした。

ところが、先月導入した関連記事を自動的に生成してくれるサービス「newziaコネクト」では、この関連記事がどれだけクリックされたか報告してくれるサービスが組み込まれています。ということで、さっそく過去4週間分の日付を指定して、どれだけクリックされたかをみてみましょう。これまでの謎が解ける瞬間です!(参考:報告:記事のレコメンド機能として「newziaコネクト」を導入しました - Publickey

fig

グラフの青い線は全体のページビュー、赤い線が関連記事のクリック率を表しています。ご覧の通り、関連記事のクリック率はおおむね2%から4%の範囲におさまっていて、平均は3.37%でした。

3.37%のクリック率は高いのか低いのかといえば、予想よりは高かったというのが正直なところ。というのも、例えばテキスト広告のクリック率は通常は0.N%から0.0N%といったところ(AdSenseなど特定のテキスト広告の話ではなく、僕の知っている一般論としての話)。ということは、関連記事はその数十倍から数百倍のクリック率です。(追記、よく考えてみると、サイト全体での関連記事のクリック率と、広告単体のクリック率の比較は変でした。この部分は削除させていただきます)。

やはり記事の直下という位置と、記事内容との関係、そして同じサイト内の記事だという条件が、広告よりもずっと高いクリック率を実現しているということなのかもしれません。

自動で関連記事を生成することで変わったこと

自動で関連記事を生成してくれるツールを導入したことは、編集作業において2つの変更をもたらしました。

1つ目は、当然ながら関連記事を考えたり探す作業から解放されたので、手間が減ったということです。関連記事を考えるのは、記事によって楽な場合もそれなりに悩む場合もありますが、いずれにせよそこから解放されたことで負担が減りました。と同時に、編集者が記事に関連記事を組み込む場合には、つねにその記事よりも前に書かれた記事しか対象になりません。しかし自動化によって、過去の記事の関連記事として、その記事より後に書かれた記事が表示されるようになったことは自動化による大きな利点の1つといえます。もしかしたら、このことはクリック率の高さに貢献しているかもしれません。

2つ目は、記事中で明示的に関連記事を示したいときは、記事本文中にリンクとして入れるようになった、ということ。この記事でも採用しているように、本文中に明示的に「(参考:~)」といった形で関連記事へのリンクを埋め込むようにしたのです。

関連記事を自動化したことによるデメリットは、「これは関連記事として読者に明示したい」と思う記事が、必ず関連記事として表示されるとは限らないところ。

これを解決するには、手動で選ぶ関連記事と自動で選ぶ完全記事が混在できる機能を使えばいい(newziaコネクトはそういうことも可能なようです、試していませんが...)のですが、僕は違う方法として本文中に埋め込むことにしました。これによって、記事中には編集者が選んだ確実に関連性の高い記事へのリンク。記事下には自動生成された関連記事へのリンク、というすみ分けができ、読者への利便性が高まるのではないか、と思ったわけです。

次の記事では、自動で関連記事を表示してくれるツールについてまとめて紹介したいと思います(書きました:ブログの関連記事を自動生成してくれるツールやサービスあれこれ - Publickey)。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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