Webアプリケーションのテスト自動化ツール「Selenium 3.0」登場、5年ぶりのメジャーバージョンアップ。Selenium Coreのサポートは終了し、WebDriverへ移行

2016年10月27日

Webブラウザを自動的に操作することでWebアプリケーションの動作テストを自動化してくれるツール「Selenium」の、5年ぶりのメジャーバージョンアップとなる「Selenium 3.0」が正式にリリースされました

fig

Selenium 3.0では、Seleniumの原型でありブラウザ操作をするための旧来の機能であった「Selenium Core」がなくなり、WebDriverに置き換えられました。

WebDriverはブラウザを外部から操作する方法としてSelenium 2から取り入れられており、現在W3Cによって標準化も進められています。また、モバイルアプリケーションのテスト自動化ツールであるAppiumでも採用されています。

すでにChromeとMicrosoft EdgeにはWebDriver機能が組み込んであるため、Selenium 2でWebDeriverを利用していたのであれば、この2つのブラウザのテストはSelenium 3にそのまま置き換えることができると説明されています。またFirefoxに関してはgecko driverを組み込むことで利用可能になるとのことです。

Selenium 3は、Selenium 2と比較して目立った新機能が追加されたわけではないようです。ではなぜ今回メジャーバージョンアップとしたのでしょうか。その答えは、Selenium Coreが役目を終え、WebDriverへと引き継がれたという内部的な仕組みの変化によるものだと、Seleniumのブログ記事「Selenium 3 is Coming」から読み取ることができます。

あわせて読みたい

HTML/CSS JavaScript Web技術 Web標準 ソフトウェアテスト・品質 開発ツール Selenium




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本