W3C、「Web Storage (Second Edition)」を勧告。オフラインでも使えるブラウザのキーバリューストレージ機能

2016年4月26日

W3Cは「Web Storage (Second Edition)」の勧告を発表しました

Web Storage (Second Edition) is a W3C Recommendation | W3C News

Web StorageはWebブラウザがキーバリューストレージ(KVS)の機能を実現する際の標準仕様。オフラインでも利用でき、モバイルなど通信回線が不安定な環境でもWebアプリケーションの動作を支援する機能として利用できます。

Web Storage仕様で定義されている機能には主に2種類あります。1つは「sessionStorage」、もう1つは「localStorage」です。

sessionStorageは、ブラウジングコンテキストごと、つまりあるURLでタブを開き、そのタブでさまざまなWebページを閲覧し、閉じられるまでのあいだだけ有効になります。

localStorageはオリジン(おおむねWebサイト)ごとにキーバリューストレージを提供する機能。オリジンごとにデータが保持され、ブラウザが閉じられてもデータが削除されることはないため、再び同一オリジンへ訪問すれば、以前保持したデータにアクセス可能です。

ただしWeb Storageはその機能を悪用されないように、ストレージ区画の総量として5メガバイト程度を上限とすることが推奨されていたり、長寿命のクッキーの代わりに使われることで利用者が追跡されるリスクを軽減するための技法が仕様書で解説されています。

Web Storageは現時点でOpera Miniを除く最新版の主要ブラウザのすべて(IE、Edge、Firefox、Chrome、Safari、Opera、iOS Safari、Android Browser、Chrome for Android)で実装済みです

あわせて読みたい

Web技術 Web標準 W3C




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本