ソフトウェアの開発や運用とチームワークを、チャットの導入で効率化しよう[PR]

2015年7月22日

チャットはインターネットが普及し始めた当時から手軽なコミュニケーションツールとして使われてきました。そのチャットがいま、あらためてソフトウェアの開発運用の現場で注目されるようになっています。

チャットはメールより簡単にチームで情報共有できて、履歴が残るのであとから誰でも内容を確認でき、スパムもなく、なによりコミュニケーションのスピードが上がることでチーム全体のスピードも向上すると言われています。それらに加え、「ChatOps」などとも呼ばれるシステムの開発や運用の効率化や自動化をチャット経由で実現することも注目されています。

fig チャットツールの1つとして知られるアトラシアンの「HipChat

チャットは非同期と同期コミュニケーションを両立させる

ソフトウェアの現場で使われているチャットは一般に、まずグループやルームを作り、そこでメッセージを共有する、いわゆるグループチャットでしょう。

グループチャットでは、宛先やタイトルを考えることなく発言するだけで簡単にそのグループにいるメンバー間で情報共有ができます。もちろん明示的に特定の誰か宛にメッセージを発信したいときには、宛先を指定することも可能です。

fig 目的別にさまざまなルームを作って、そこでメッセージをやりとりする。メッセージの末尾にはエモーティコンが

チャットが発信者だけでなく受信者にとっても便利なのは、忙しいときやメッセージの内容によって、あとで空いた時間に返事ができる非同期的なコミュニケーションができると同時に、必要とあらばすぐに返事をしてリアルタイムなやりとりも可能という、非同期と同期の両方を兼ね備えている点です。

さらに最近では多くのチャットツールがビデオ会議の機能を備えるようになりました。その場で動画を通じたフェイス・トゥ・フェイスの議論に発展させることさえできます。

チャットは協力しやすいコミュニケーション

figチャットツールの多くはモバイルデバイスにも対応しているので、リモートワークにも便利だ

グループチャットはまた、メンバー同士が議論している内容もグループ全員が見えるので、ヒントや解決策を思いついた誰もが提案など協力を申し出やすい雰囲気があります。特に誰に宛てたわけでもない課題や問題意識を気軽に投稿してグループで共有することもやりやすいでしょう。

チャットツールの多くは、さまざまな図柄のエモーティコンを使うこともできます。言葉で伝えにくいニュアンスをうまく伝えてくれて、コミュニケーションを円滑に進める助けになるはずです。

組織にあたらしい人が途中から増えたときもチャットは便利です。過去の発言履歴をさかのぼれば、それまでの議論の経緯やグループの雰囲気も含めた状況を把握することができます。もちろん、発言者本人であっても「あれはどうだったっけ?」ということはあるはず。過去の発言を検索することで当時の経緯を思い出すことができます。

また、多くのチャットツールがWebブラウザやモバイルデバイスからアクセスできます。チャットツールは組織内でリモートワークを実現する基板としても使えるコミュニケーションツールと言えるでしょう。

チャットが強力なシステム連携ツールとして使える

そしてもう1つ、チャットがこのところ注目されている大きな理由があります。それは、チャットを使ってさまざまなシステムからの通知を受け取る、あるいはシステムへの命令を行うといった、システムの自動化や連携ツールとして使えるという点です。

例えば、タスク管理ツールから「タスクAは山田さんが担当になりました」とか「タスクBはコーディングが終わりレビュー待ちになりました」などのメッセージがグループチャットに流れてくれば、グループ全員で現在のタスクの進捗を把握することができるでしょう。

fig HipChatのルームにプロジェクト管理ツール「JIRA」が参加。タスクの状況についてメッセージが流れてくる

また、ビルドツールから「鈴木さんが依頼したビルド番号49番は失敗しました」といったメッセージがチャットに流れてきたら、担当者はすぐにそれに気付いてコードのどこに問題があったのかすばやく調査に移れますし、このメッセージを基にそのほかのメンバーも問題発見のための議論に参加してくれたり、コードレビューに協力してくれるかもしれません。

fig ビルド自動化の「Bamboo」やソースコード管理の「Stash」から、チャットにデプロイやソースコードの更新状況について自動的にメッセージが流れてくる

こうした周辺システムとの連携を得意とするのが、アトラシアンが提供するチャットツール「HipChat」です。

fig HipChatの「インテグレーション」ページには、簡単に連携できるさまざまな周辺ツールが紹介されている。上記はその一部だ

例えば、プロジェクト管理ツール「JIRA」を使っている組織ならば、HipChatとJIRAを簡単に連携させ、タスクが作成されたタイミングやアサインされたタイミング、タスクのステータスが変更されたタイミングなどでJIRAから自動的にHipChatへメッセージを飛ばすことができます。

いちいちJIRAを開かなくてもふだん開いているチャットの画面だけでチーム内のタスクの状況がおおまかに把握できるわけです。

また、HipChatとJIRAの連携を生かした使い方として、JIRAのチケット番号ごとに新しくルームを作り、そこでチケットに該当するバグや新機能について議論する、といったプラクティスがあります。こうするとルームごとにまとまった議論が可能であると同時に、チケットごとに経緯を残せるのであとから見直しやすいのです。

JIRA以外にも、ソースコード管理ツールの「Bitbucket」や「Stash」、ビルド自動化ツールの「Bamboo」などアトラシアン製品との連携ももちろん簡単です。企画部門がドキュメントをアトラシアンの「Confluence」で更新したときにも、ドキュメントの更新情報や作成情報などをHipChatのチャットとして知らせてくれるようになりますので、企画部門との連携もチャットを使って緊密に行うことができるようになるでしょう。

それ以外にもGitHub、Heroku、Jenkins、Redmine、Travis CI、CircleCI、Capistrano、Datadog、Twitter、Google Driveなどを含む数多くの周辺ツールとの連携が可能。

もちろん、チャットに参加して自動化を助けてくれるボットとしてよく知られるオープンソースの「Hubot」も、HipChatと連携してさまざまな自動化を実現してくれます。チャットでHubotに話しかけるとビルドやデプロイを実行してくれたり、知りたい情報を検索してくれたりと、その可能性はHubotで走らせるコードの数だけあるでしょう。

fig JIRAのチケット番号を指定すると、そのステータスを答えてくれる。Hubotによるボットの運用例

HipChatは無料で人数制限なし。オンプレミスで使えるサーバ版も提供

HipChatは無料で人数制限なく利用できる「HipChat Basic」と、1人あたり月額2ドルの「HipChat Plus」が提供されています。どちらもクラウドサービスとして提供されているため、Webブラウザからすぐに利用可能。BasicとPlusの違いは、Basicでは利用可能なファイルストレージが5GBまで、保存されるメッセージが2万5000件までという制限があること。また、Plusでは1対1のビデオ会議とスクリーン共有機能が利用可能。また、Basic、Plusともに多人数でのビデオ会議のためにGoogle Hangoutとの連携が利用できます。

HipChatのもう1つの大きな利点は、サーバ版があることです。オンプレミスのサーバにインストールすることで、社内で完結したチャットサービスを提供することができます。サーバ版は10ユーザーあたり年間10ドルから提供されています。

≫HipChatの製品紹介ページ

(本記事はアトラシアン提供のタイアップ記事です)

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Junichi Niino(jniino)
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