今後3年先まで国内のIT投資は毎年1%前後の微増、注目はBI分野。ガートナー

2014年5月22日

調査会社ガートナージャパンは、「2014年上期国内IT投資動向」を発表。2017年までの年平均成長率((CAGR)は、1.1%になると予測しています。

fig 出典:ガートナージャパン

2013年に1.9%増とやや上向いたのは、Windows XPの保守切れおよび消費税変更への対応といった要因によるもので、2014年はその反動もあり0.87%の微増にとどまり、その後2015年から2017年まで1%前後で推移すると予想されています。

ITの運営に投資の8割弱、注目はビジネスインテリジェンス

ガートナージャパンはIT投資の中身についても以下のように指摘しています。

日本企業のIT予算の8割弱は、「運営」(継続的なビジネスのオペレーションを実現するIT支出。固定費なども含む) に費やされており、ビジネスの「成長」「変革」のための予算はそれぞれ13.3%と9.1%にとどまっています。

ただし今後は市場におけるより強いポジションを獲得することが従来以上に求められており、そのために「成長」「変革」のための投資を相対的に増加させている企業が多くなってきているとも指摘しています。

その成長や変革のためのIT投資で注目されているのがBIの分野だとのこと。

今後3年間で重点投資すべき領域を尋ねた調査結果によると、「ビジネス・インテリジェンス (BI)」の選択率の上昇が顕著であった一方、「文書管理・情報共有」では選択率の低下が見られました。特に「BI」は「成長」「変革」のための投資を拡大しようとしている企業において選択率が高い傾向が示されており、「成長」「変革」と情報活用の相関性を示す結果が裏付けられています。

いわゆるビッグデータやInternet of Thingsのトレンドと連動しているのかもしれませんが、データを経営にどう活かしていくのか、そのためにITをどう活用するのかという点が注目されていると理解していいのかもしれません。

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