予想:マイクロソフトがWindows AzureにLinuxを搭載、まるでAmazon EC2のように

2012年3月21日

今回の記事は未確認情報ながら、複数の情報源から得た話を基に書いています。また情報源の特定を割けるためにディテールについてはぼかしたところがあります。

Microsoft to enable Linux on its Windows Azure cloud in 2012 | ZDNet

複数の関係者が「AzureがLinuxに対応する」

マイクロソフトがWindows AzureにLinuxを搭載するという予想は、有名なマイクロソフトウォッチャーであるMary-Jo Foley氏の今年1月の記事で登場しました。

その後、2月に入ると日本国内でもマイクロソフト関係者に近い方から「マイクロソフト社内でWinodws AzureへLinuxを移植する作業が進んでいる」という話を実際に聞くようになりました。3月に入ると別の関係者からも移植作業の進捗について具体的な話を聞くことができました。

それらの話を総合的に判断すると、マイクロソフトは数カ月以内、おそらく4月か5月に、Winodws AzureのLinuxサポートを発表する可能性が高いと考えられます。

実現すれば、従来のWindows Azureの基本的なアーキテクチャである、Webロール、Workerロールをベースにしたクラウドとは別に、まるでAmazon EC2のようにLinuxの仮想マシンをずらりと並ばせて、その上で自由にプロセスを実行するスタイルの実装がWindows Azure上で実現できるようになりそうです。その上で、MySQLでもPHPでもRuby on Railsでも実行できるようになるでしょう。

Windows Azure/Hyper-V上でLinuxをサポートするための求人

Windows AzureへのLinuxの移植は、VMRole上でLinuxを稼働するようなイメージになると伝えられています。Mary-Jo Foley氏が記事の根拠として挙げたマイクロソフトの求人情報には、次のようなジョブディスクリプションが記述されています。

Work directly with the Linux kernel community to develop Linux device drivers and kernel technology to support Linux on Microsoft platforms

Linuxカーネルコミュニティと直接作業をし、マイクロソフトプラットフォームの上でLinuxをサポートするために、Linuxのデバイスドライバーとカーネル技術を開発する。

Work with Microsoft product groups to help ensure the design and implementation of Microsoft virtualization and cloud technology will support Linux architectures and runtime paradigms.

マイクロソフトの製品グループと共に作業し、マイクロソフトの仮想化とクラウド技術がLinuxアーキテクチャと実行形態に対応するような設計と実装を確実に行えるよう支援する。

Windows AzureおよびHyper-Vで、Linuxを十分高速で安定的に実行できるような作業を要求しているように見えます。

ただしマイクロソフト社内には当然ながらアンチLinux派も根強くあり、Linux対応戦略に反対する声もあるとのことですが、すでに社外へもLinux on Windows Azureのデモが一部開始されており、あとは作業のツメと発表へと進むだけのようです。

Windows Azureには春先まで秘密がある

Linux対応の件かどうかは不明ながら、Windows Azureで秘密のプロジェクトが進行中であることは、複数の関係者がほのめかしています。2週間前に開催されたイベント「第五回クラウドごった煮」で、Windows Azureユーザーグループとして登壇した橋本圭一氏はライトニングトークの中で

Azureには春先まで言えないことが多いらしいです

と話しています。

マイクロソフトでWindows Azureのエバンジェリスト砂金信一郎氏も、自身のブログにポストした記事「【祝】2月1日でWindowsAzureは2周年。クラウディアさんにバレンタインチョコはもらえるか?」で、以下のようにWindows Azureは数カ月で大きく変わると書いています。

今後予定されているAzureおよびその周辺のロードマップにwktkしながらも、多くは社外秘でまだ皆様にお伝えするタイミングではないのが歯がゆいところ。今は「ネットの噂はだいたい正しい」とだけ言っておこう。
(略)
それでもジオン系のテクノロジーを積極的に取り込む姿勢は続く模様。おそらくここ数ヶ月のうちに大きく変貌を遂げるWindowsAzure。

マイクロソフトにとってジオン軍といえばオープンソース陣営ではないかと。

Windows AzureはWordPressやPHPに対応したり、Node.jsを移植するなど積極的にオープンソースのテクノロジーを取り込む姿勢を見せてきました。Linux対応はその大きな成果のひとつになると予想できます。

いずれにせよ、数カ月以内のWindows Azureの「大きな変貌」を期待することにしましょう。

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タグ : Linux , Microsoft , Windows Azure , オープンソース



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