グーグル、動画コーデックのVP8をオープンソース化するとの報道。来月発表か

2010年4月15日

グーグルは、昨年買収したOn2 Technologiesが保有する動画コーデック「VP8」のオープンソース化を来月発表する、と海外のメディアで報道されています。

インターネット経由で動画を見る際に、現在もっともよく利用されている技術はFlashです。Flashは内部で「H.264」という動画コーデックを用いています。しかしH.264が特許技術であることを理由に、モジラはFirefoxのHTML5での動画コーデックにH.264を採用せず、オープンソースのOgg Theoraを採用しました。

このように、H.264がすんなりと業界標準の動画コーデックになりそうもない状況や、H.264が特許技術であるがゆえに、将来は動画を見るだけの利用者もライセンス料を支払う可能性がある、といった課題を抱えていることは、以下の記事でも紹介しました。

そのため、H.264に代わる高性能でオープンかつフリーな動画コーデックが求められていたのです。

グーグルがVP8をオープンにすることは予想されていた

グーグルが昨年On2を買収したときから、On2が保有している動画コーデックのVP8をオープンにすることが買収の狙いではないか、ということはずっと予想されていました。また、フリーソフトウェア財団は今年そのことをグーグルに呼びかけてもいました。

NewTeeVeeが複数のソースから入手したという情報によると、グーグルは来月開催されるイベント、Google I/OでVP8のオープンソース化を発表するとのことです。

VP8のオープンソース化が実現することは、高性能な動画コーデックの選択肢が増えることになり、特に利用者にとってはそれがオープンソースであるという点で非常に好意的に迎えられることは間違いないでしょう。

そして当然、Google Chromeには実装され、MozillaもFirefoxに実装するでしょう。そうなると、マイクロソフト、アップル、そしてオペラといったほかの主要なブラウザベンダがVP8を実装してくるかどうか、そしてアドビシステムズがFlashにVP8を実装するかどうかに注目が集まります。

もしもこれらのベンダーがVP8をすんなりと実装することになれば、特に来月のGoogle I/Oでエンドースメントなどを発表するようなことがあれば、VP8はネットでの動画コーデックの標準としてのポジションを比較的短期間に固めることになるかもしれません。

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タグ : Google , HTML5 , Webブラウザ , Web標準



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