CSSで最も使われているフレームワークはTailwind、2位はBootstrap。レイアウトで苦労しているのはCSS Gridなど。State of CSS 2025
CSSに関するアンケートを全世界のソフトウェアデベロッパーが回答した結果をまとめた最新の結果「State of CSS 2025」が発表されました。
CSSはHTMLで記述されたWebページのスタイルを設定するためのプログラミング言語の一種です。
数年前からは単に文書に対して静的なスタイルを設定するだけでなく、アニメーションのような動的な表現も記述できるようになるなど、Webアプリケーションのユーザーインターフェイスの構築のニーズを満たすように進化してきました。
State of CSS 2025では、5506人のソフトウェアデベロッパーから回答が寄せられました。回答数が多かった国は米国が19%、ドイツが9%、英国(UK)が7%、フランスが6%、オランダが5%、カナダが4%などとなっており、日本からの回答は全体の2%でした。
この記事では、State of CSS 2025の結果から主なトピックをいくつか抜粋して紹介します。
CSS GridはFlexboxに苦労している
CSSにはWebページ全体のレイアウトを記述するためのさまざまな機能を備えています。
CSSのレイアウト機能において苦労している点(Pain Point)はどこか、という質問に対して最も多かったのは「CSS Grid」で、次が「Flexbox issues」、3番目がブラウザのサポートでした。

CSSフレームワークはTailwind、Bootstrapが上位
どのCSSフレームワークを用いているか? という質問(複数回答可)に対して最も多かったのは「Tailwind CSS」で51%、2位は「Bootstrap」、3位は独自カスタムもしくは社内開発のフレームワークで、4位に「shadcn/ui」が入っています。

JavaScriptの中でスタイルを利用する、いわゆるCSS-in-JSを実現するライブラリとして何を使っているか? という質問(複数回答可)に対しては、1位が「CSS Modules」、2位が「Styled Components」、3位が「Emotion」となりました。

CSSプリプロセッサトップはSass/SCSS
独自の構文を用いて便利なCSSの記述を可能にするCSSプリプロセッサ/ポストプロセッサとして何を利用しているか、という質問(複数回答可)に対して、最も多かったのは予想通り「Sass/SCSS」で、2位には「PostCSS」、3位は「Less」という結果となりました。

その他、詳しい結果はぜひ元記事をご覧ください。