マイクロソフト、次世代.NETフレームワーク「.NET 5」最初のプレビューリリース。.NET Framework、.NET Core、Xamarinの3つを統合

2020年3月19日

マイクロソフトは、次世代.NETフレームワークとなる「.NET 5」の最初のプレビューリリースを公開しました。

.NET 5は、2019年5月に開催されたイベント「Microsoft Build 2019」で次世代フレームワークとして発表されました。

マイクロソフトは現在、主に3種類のフレームワークを提供しています。Windows向けの「.NET Framework」、当初はおもにサーバアプリケーション向けとして登場し現在はデスクトップアプリケーションなどにまで範囲を広げたオープンソースの「.NET Core」、そしてモバイル向けの「Xamarin」です。

.NET 5はこの3つを統合し、同社が提供する唯一のフレームワークになります。

そして.NET 5は.NET Coreと同様にオープンソースで開発され、デスクトップ、Web、モバイル、クラウド、ゲーム、IoT、AIのすべての分野をカバーし、Windows、Mac、Linuxを含む多様なOSに対応するという野心的なフレームワークでもあります。

.NET Roadmap fig4Microsoft Build 2019で発表された.NET 5の位置付け

.NET 5の正式版は今年11月リリースの予定です。ただし、.NET 5が登場後に長期サポート版となるのは2021年11月にリリース予定の.NET 6からとなりますので、本格的に採用するまでにはまだ1年半以上の余裕があると言えます。

fig .NET Core 3.0リリース時に発表された今後のスケジュール

とはいえ1つのフレームワークであらゆる分野とOSをカバーし、しかもオープンソースで開発される.NET 5は、.NET Framework登場以来、同社にとって最も大きなフレームワークの変革となります。

追記:2020年11月、.NET 5が正式にリリースされました。

Tags: .NET プログラミング言語 Microsoft

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Junichi Niino(jniino)
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