国内ERP市場、2022年にはついにSaaSがパッケージの売り上げを上回る見通し。ITR

2020年4月24日

企業の基幹業務ともいえる処理を任されるERPは、多くの企業にとってクラウドへの移行は難しい、もしくは時間がかかるものだと考えられてきました。しかし国内のERP市場において2年後の2022年には、ERPパッケージの売り上げをクラウドサービスで提供されるSaaS版ERPが上回るという予測を、調査会社のITRが発表しています

fig ERP市場規模推移および予測:提供形態別(パッケージ部分は運用形態別)(2017~2023年度)

同社によると、老朽化した既存システムのリニューアルや導入済み製品の機能拡張や適用範囲の拡大などをはじめ、今後もERPに対する投資は安定的に増加することが見込まれることから、国内ERP市場の2018年度から2023年度の年平均成長率は9.5%と予測されています。

これにより2023年度には市場規模が1580になる見通しです。

市場の内訳で見ると、パッケージのシェアは年々減少傾向にある一方、SaaS市場が急拡大します。

2018年度のSaaS市場の売上金額は前年度比38.9%増の264億円となり、2019年度も同36.4%増と引き続き大幅な伸びが予想されます。その結果2022年度にはSaaSがパッケージの売り上げを上回ると予想されています。

ITRのプリンシパル・アナリストである浅利 浩一氏は、「今回の調査対象である48ベンダー、93製品のうち、SaaSを提供しないパッケージ(オンプレミス)専業は15ベンダー、17製品に絞られました。従来パッケージとSaaSを併売していたベンダーのなかにも、ビジネスの軸足を完全にSaaSに切り替えるベンダーが出てきました。2022年度には、SaaS市場が国内ERP市場の半数を超えると予測しています。サーバの運用や利用場所を問わずに業務継続やデータ活用しやすいSaaSは、今後も発生が想定される自然災害にも対応すべく、評価を高めていくでしょう」とコメントしています。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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