Azure東日本リージョンでSAP Cloud Platformサービスが稼働開始。オンプレミスのSAP ERPからクラウドへの移行が容易に

2020年1月7日

SAPジャパンは、Microsoft Azureの東日本リージョンでSAP HANAをベースとしたPaaS型クラウドサービスである「SAP Cloud Platformサービス」が本日より提供開始になったことを発表しました

SAP Cloud Platformサービスは、同社のインメモリデータベースであるSAP HANAによるトランザクション処理やデータ分析処理、オブジェクトストレージ、キーバリュー型ストレージ、ドキュメントストレージなどをバックエンドに持ちます。

fig SAPPHIRE NOW 2019で示されたSAP Cloud Platformのアーキテクチャ

さらにAPI管理、クラウド統合、データ統合、メッセージング、ビジネスルール、ワークフロー、IoT向け各種サービス、Webブラウザ対応の開発環境など、SAPが提供するさまざまなエンタープライズ向けサービスも利用可能になっている、企業向けアプリケーションのためのプラットフォームです。

SAPジャパンはこれにより、SAP ERPのオンプレミスエディションからクラウド上のSAP S/4HANAにシンプルに移行できると説明しています。

SAPは以前から自社でクラウドを構築、運営し、各種クラウドサービスを提供していましたが、2016年に発表したマイクロソフトとの提携強化などを通じてパートナーによるクラウドサービス提供にも積極的です。

fig SAPPHIRE NOW 2016で戦略的提携を発表した当時のSAP CEOマクダーモット氏(左)とマイクロソフト CEO サティア・ナデラ氏(右)

今回のAzure東日本リージョンでのSAP Cloud Platformサービスの展開は、2019年5月にSAPが発表したグローバル戦略パートナーとのコラボレーションプロジェクト「Embrace」の一環として、同社とマイクロソフトが2019年10月に発表した広範囲な提携プログラムを日本市場において実施するものだとされています。

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