マイクロソフト、Azureで高可用性を実現する「アベイラビリティゾーン」機能を発表。AWSと同じ仕組み。Microsoft Ignite 2017

2017年9月26日

マイクロソフトはMicrosoft Azureで可用性を高める新しい仕組み「Availability Zone」(アベイラビリティゾーン)を発表しました

Microsoft Azureのブログに投稿された記事「Introducing Azure Availability Zones for resiliency and high availability」では、Availability Zoneが次のように説明されています。

Availability Zones are fault-isolated locations within an Azure region, providing redundant power, cooling, and networking. Availability Zones allow customers to run mission-critical applications with higher availability and fault tolerance to datacenter failures.

Availability ZonesはAzureのリージョン内で障害の影響範囲が分離された施設であり、電源、冷却装置、ネットワーキングなどが冗長化されている。Availability Zonesによって、お客様はミッションクリティカルなアプリケーションをデータセンターの障害に対して高可用性かつフォルトトレラントに実行できるようになる。

AzureのアベイラビリティゾーンはAWSのそれと同じ

アベイラビリティゾーンは、以前から同じ名前でAmazon Web Servicesが提供していました。リージョン内にある複数の物理的に分離されたデータセンターを用いて高可用性を実現する仕組みも(説明を読む限り)同じです。

Microsoft Azureでは以前から高可用性を実現する仕組みとして「Availability Set」(高可用性セット)が用意されていました。これは複数のインスタンスに対してリージョン内の異なるサーバラックを自動的に割り当ててくれる機能です。これによってラック規模の障害が起きたときに、複数のインスタンスがラックの障害に同時に巻き込まれることを防ぐことができ、可用性を高めることができます。

Availability Zoneはこの物理的な分離をデータセンターの施設にまで広げたことで、より高い可用性を実現するものとなります。正式公開となった場合には99.99%のSLAが想定されているとのこと。

現在、Microsoft AzureのAvailability Zonesは米国東2(バージニア)と西ヨーロッパ(オランダ)のリージョンでプレビュー公開されています。年内には米国、欧州、アジアのリージョンでさらに追加提供される予定。

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