[速報]「Open Container Project」発足。Docker、CoreOS、マイクロソフト、Amazon、Googleらが合流し、コンテナは統一仕様へ
6月22日(日本時間23日早朝)に開催した「DockerCon 2015」の基調講演において、コンテナ標準化団体「Open Container Project」の発足が発表されました。
コンテナの標準仕様「Open Container Format」発表
Docker創業者兼CTOのSolomon Hykes氏。
Dockerの本当の価値はテクノロジーではない。
何も変更することなくどこでも同じアプリケーションが実行でき、そうしたものが自動化できる、ということが重要だ。Dockerはそのデファクトスタンダードになった。
私たちにはこれを適切な標準にする義務がある。そこで、「Open Container Format」を発表する。
Open Container Formatは、ユニバーサルなOSコンテナの中間フォーマットだ。
どこでも実行できるOSコンテナを実現するための低レベルの仕様である。runCだけでなく、多くのツールがこれを実装することがゴールだ。
標準化団体「Open Container Project」発足
そして、このスタンダードには独立したガバナンスが必要であり、Dockerがコントロールしてはだめだ。そこで「Open Container Project」を発表する。
標準化を進めるためには、ラフコンセンサスで動くコードが大事だ。DockerはOpen Container Projectに「Open Container Format」と「runC」を提供する。
runCはOpen Container Formatのリファレンス実装となる。
DockerとCoreOSらが協業、コンテナは統一仕様へ
Open Container Projectの主な発足メンバーは、CoreOS、Docker、Amazon Web Services、Google、Microsoft、Red Hat、VMwareなど。
そしてOpen Container ProjectはAppc(App Container)メンテナを発足メンバーとして歓迎する(注:App Containerとは、CoreOSがDockerとは別に標準化を進めていたコンテナ仕様)。
特に、この大きな合意に貢献し、オープンマインドで業界の統一と正しい道筋を示してくれたCoreOSのAlex Polvi氏(CoreOS共同創設者)に感謝したい。
最前列で立ち上がったPolvi氏と舞台上ののSolomon Hykes氏が握手。
我々はオープンスタンダードを推進し、より組み立て可能なものにし、プログラマのツールを再発明していく。
CoreOS共同創設者Alex Polvi氏のツイート。Docker CEOのBen Golub氏とのツーショット。
Excited to announce the open container project with the team from @docker and the industry. http://t.co/ylrLNy9onI pic.twitter.com/lP4jo8hj44
— Alex Polvi (@polvi) 2015, 6月 22
DockerCon 2015
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