オープンソース版「ASP.NET 5」がプレビュー公開、LinuxとMacOS Xにも対応へ。Visual Studio 2015もCTP公開

2015年2月25日

オープンソースソフトウェアは開発時からつねにソースコードが公開されているため、あらためて「プレビュー公開」されるという点に多少不思議な感じがしますが、マイクロソフトのクラウドや開発ツール部門の責任者で、赤シャツがトレードマークとして知られているスコット・ガスリー氏が、オープンソース化された次バージョンのASP.NET、「ASP.NET 5」がプレビュー公開されたと自身のブログにポストした記事「Introducing ASP.NET 5」で発表しました。

ScottGu's Blog - Introducing ASP.NET 5

The ASP.NET 5 preview is now available as a preview release, and you can start using it today by downloading the latest CTP of Visual Studio 2015 which we just made available.

ASP.NET 5プレビュー版が公開されました。これはちょうど公開したばかりの最新のVisual Studio 2015のCTP版(新野注:コミュニティプレビューリリース)をダウンロードすることで、今日から使い始めることができます。

マイクロソフトは昨年11月にサーバ関連の.NET Frameworkや.NETのコンパイラ、ランタイムなどをオープンソース化し、LinuxやMacOS Xなどに対応することを発表しました

その際に、ASP.NETの次版となる「ASP.NET 5」もオープンソース化されることが表明され、実際にGitHubで開発が進んでいました

クロスプラットフォーム対応ももうすぐ

ASP.NET 5では、オープンソース化だけでなくに、下記の主な特長を備えています。

  • Windows、Linux、MacOS Xのクロスプラットフォーム対応
  • 内部のモジュール化
  • NuGetパッケージのサポート
  • IIS以外のWebサーバへの対応
  • MVC 6のサポート
  • Bower、Grunt、Gulpなどとの統合

LinuxとMacOS Xを含むクロスプラットフォーム対応については、クロスプラットフォーム版の.NET Coreをもうすぐマイクロソフトがオフィシャルにリリースすると(これもGitHubで開発は進んでいますが)しているので、そのリリース待ちの状態です。

内部のモジュール化とは、これまでASP.NETや.NET Frameworkなどはモノリシックな構造だったものをモジュール化し、必要な機能だけを取り出してアプリケーションにバンドルし、実行できるようにするためのものです。これによりパッケージマネージャのNuGetと密接に関連するようになりました。

ASP.NET 5はGitHubから取得可能。またあわせてVisual Studio 2015 CTPもダウンロード可能になっています。

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Junichi Niino(jniino)
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