IBM、Dockerベースの「IBM Container」をPowerやSystem zにも対応、オンプレミスで動く「Bluemix Local」も。InterConnect 2015

2015年2月25日

IBMは毎年、ラスベガスやフロリダで大きなイベント「Pulse」「Impact」「Innovate」などを開催してきました。実はこれらのイベントは、TivoliやWebSphereといった製品ブランドごとに主催が分かれたイベントでした。

そのIBMが現在ラスベガスで開催中のイベント「InterConnect 2015」は、これら製品ブランドの垣根を越えてクラウドを軸にした大型イベントです。それだけ同社はクラウドに、具体的にはSoftLayerとBluemixを中心とした製品群とサービスに賭けているのです。

そのInterConnect 2015、初日となる2月23日付けの基調講演で、クラウド関連の発表がいくつか行われています。

同社のイベントはこれまでもそうでしたが、新製品やサービスの発表には力点が置かれず、1万人、2万人と集まった会場のオーディエンスに対して、今後のビジネスにおける変革の方向性、その手段としてのITのあり方やビジョンといったビジネス寄りの話が中心です。そのため、発表に関しても非常にあっさりしたものでした。

ハイブリッドクラウドを軸に、コンテナ、PaaSなどを展開

ここでは基調講演で発表された(過去に発表済みのものも含む)、主なものを挙げましょう。

IBMのクラウド戦略の軸はハイブリッドクラウド。よりセキュアで、ユーザーがコントロールでき、内容の透明性を確保する環境を構築することを強調。

fig

そのためにオープンなシステム、オープンソースが重要になる。

fig
  • SoftLayerでOpenStack as a Serviceを提供
    (おそらく、SoftLayer上でユーザーごとにOpenStackのIaaSを立ち上げられるものと思われる)
  • クラウド環境でのPoser Systemの提供
fig
fig
  • アプリケーション開発に適切なAPIを探せるマッチングサービス「API Harmony」の提供
  • オンプレミスとクラウドを安全かつ簡単に接続する「Secure Passport Gateway」の提供
  • ローカル環境で稼働するPaaSの「Bluemix Local」
fig

Tags: Docker クラウド IBM IBM Cloud SoftLayer

このエントリーをはてなブックマークに追加
ツイート
follow us in feedly





タグクラウド

クラウド / AWS / Azure / Google Cloud
コンテナ / Docker / Kubernetes
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウド障害 / 運用・監視

プログラミング言語 / 開発ツール
JavaScript / Java / .NET / WebAssembly
HTML/CSS / Web標準

アジャイル開発 / スクラム / DevOps / CI/CD
ソフトウェアテスト・品質
ローコード/ノーコード開発

データベース / RDB / NoSQL / 機械学習・AI
Oracle Database / MySQL / PostgreSQL
Office / 業務アプリケーション

ネットワーク / HTTP / QUIC / セキュリティ
OS / Windows / Linux / VMware
ハードウェア / サーバ / ストレージ

業界動向 / 働き方 / 給与・年収
編集後記 / 殿堂入り / おもしろ

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本