マイクロソフト、自身でもHTML5/JavaScriptでMetroアプリを開発と宣言

2012年3月1日

Windows 8のコンシューマ向けプレビューが公開されましたが、その数日前にマイクロソフトは同社のクラウドストレージサービスであるSkyDriveをWindows 8と密接に結びつけるという方向性を明らかにしています

アプリ、ファイル、PC、デバイスをクラウドとつなぐ SkyDrive と Windows 8 - Building Windows 8 - Site Home - MSDN Blogs

Windows 8ではタブレット型デバイスなどにフォーカスしたMetro Styleと呼ばれるタッチ中心のユーザーインターフェイスを備えています。従来のPCに比べるとストレージ容量が小さく、モバイルでの利用が想定されるタブレット型デバイス向けにクラウドストレージサービスを提供することは、理にかなったものであるといえるでしょう。

WinRT上にHTML5/JavaScript/CSSで開発

マイクロソフトは新しいタッチ対応のMetro UI向けに、SkyDriveアプリを提供するとしていますが、それをHTML5/JavaScript/CSSでアプリを開発すると宣言しています。「Building Windows 8ブログ」から引用します。

WinRT で SkyDrive のエクスペリエンスを開発するにあたっては、Windows 8 で多くの Web 開発者が採用するであろうアプローチ、つまりアプリ全体を JavaScript、CSS、HTML5 といった近代的な Web テクノロジで構築する方法をとりました。

マイクロソフトがこれまで公開してきた情報では、Metro Styleに対応したアプリケーションを開発する手段としては、WinRTの上にC/C++/C#/VBとXAMLで作るか、それともHTML5/JavaScript/CSSで作るか、どちらかです。

fig

HTML5/JavaScript/CSSを選択した要因として、SkyDrive側のAPIがJSONとなり、JavaScriptから扱いやすくなったと説明されています。

また、SkyDrive.com の最近のアップデートにより、Web サイト側で使用している JSON API や JavaScript オブジェクト モデルと同じものを使用することができました。

Visual Studio 11では、まさにこのHTML5/JavaScript/CSSでアプリケーションを開発する機能が組み込まれると説明されています

SkyDriveのアプリは、それをマイクロソフト自身が利用して開発をするということになるはずです。Windowsにおけるタッチアプリケーションの開発にWebテクノロジーを積極的に採用する時代が開こうとしています。

あわせて読みたい

HTML/CSS JavaScript Web技術 Microsoft




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本