シスコ、分散システムの性能をリアルタイムで監視するツール「AppDynamics」買収へ。ネットワークとサーバのインフラレイヤからアプリケーションレイヤまで統合的な性能監視を実現へ

2017年1月26日

米シスコシステムズは、分散システムの性能監視ツールを提供しているAppDynamicsを買収すると発表しました

AppDynamicsは、データベースサーバやアプリケーションサーバなど複数のサーバから構成される分散システムの性能をリアルタイムで監視し、原因などを分析することができる同名のツールを提供するソフトウェアベンダ。2014年5月に日本法人も設立しています

AppDynamicsの特徴はサーバにエージェントを常駐させることで、エージェントがサーバ上の実行系に関与し、Javaや.NET、PHPなどのバイトコードや、OracleやMySQLなどでのSQL文の実行状況を監視でき、どのサーバのどの処理が分散システムの性能のボトルネックになっているのか、といったことを俯瞰で見ることができる点です。

しかも実行系に関与するため、分散システム内のコードレベルへドリルダウンして原因を追及することが可能。

同社によると、エージェントの関与による実行系のオーバーヘッドは1%~2%程度とのこと。

fig AppDynamics Proの管理画面

シスコはAppDynamicsを買収したことで、現在同社が備えているネットワーク機器とサーバ、ストレージなどのシステムインフラとその統合監視とともに、アプリケーションのレイヤをまとめて監視することができるようになります。そして、なんらかの障害や性能劣化が発生したとき、その原因がインフラにあるのか、アプリケーションレイヤでの問題なのかといったことを迅速に切り分け、発見できる統合ツールを提供できるようになります。

買収意向を明らかにしたプレスリリースでも次のような声明が発表されました。

The combination of Cisco and AppDynamics will allow us to provide end to end visibility and intelligence from the network through to the application; which, combined with security and scale, and will help IT to drive a new level of business results.

シスコとAppDynamicsが統合されることによって、エンドツーエンドの可視性やネットワークを通じたアプリケーション インテリジェンスが提供できるようになり、セキュリティや拡張性を組み合わせることによってIT部門はビジネスの成果を新たなレベルに引き上げるために貢献できます

買収後のAppDynamicsはシスコの「IoTアンドアプリケーションビジネス部門」の傘下となり、引き続き現CEOのDavid Wadhwaniが率いることになる見通し。買収はシスコの会計年度における2017年第3四半期に完了予定。

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タグ : Cisco , 監視ツール



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