「マシンの運用管理はマシンにさせる」。シスコ、サーバ群の状況を収集分析、AIが自動で運用管理してくれるサービス「Project Starship」構想を明らかに

2017年6月28日

シスコは、同社のUCSサーバやハイパーコンバージドインフラのHyperFlexなど同社のサーバ群の運用を、クラウドを用いて自動化する「Project Starship」構想を明らかにしました。

同社は先週発表し、今週行ったイベント「Cisco Live US 2017」で詳細を明らかにした新戦略「Intuitive Network」において、ネットワークを構成するスイッチやルータ群から情報を収集して分析、トラフィックごとの意図を把握して、それに合わせて動的にネットワーク構成を自動的に最適化する「Cisco Digital network Architecture」(Cisco DNA)を明らかにしています。

「Project Starship」も基本的には同じアイデアをサーバに利用したもの。

同社のブログに投稿された記事「Building the Platform for Intuitive Infrastructure」で、Project Starshipの基本的な仕組みが次のように説明されています。

We think it’s time to start letting the machines manage the machines. With Starship we will build a cloud-scale foundation to collect, baseline and analyze system telemetry to feed recommendation engines and deliver actionable intelligence to IT. We see the potential for systems to constantly optimize themselves and take more operational burden off of our customers’ shoulders.

われわれは、マシンの管理をマシンにさせる時期が来たと考えている。Starship構想において、システム情報をレコメンデーションエンジンへ送るために遠隔で収集、分析し、インテリジェントな自動実行を実現する、クラウドスケールな基盤を構築していく。

下記の図は、さらに詳しいStarshipの紹介が行われたCisco Live US 2017のセッション「Cisco UCS: The Road to Full-Potential Automation」のスライドの一部です。

さまざまな運用情報を収集しProject Starshipで分析、サーバ運用を自動化するサービスとしていくことが分かります。

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レコメンデーションエンジンでは予測分析を行い、障害などに対する予防的なガイダンスの提示、セキュリティガイダンスの提示、ワークロードプロファイリングなどを行うとのこと。

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Project Starshipは今年後半に第一段階としてクラウドサービスが登場するとブログで解説されています。

The first phase of Starship is coming later this year, and as a SaaS platform, will inherently provide a level of operational and architectural futureproofing that can’t be achieved with infrastructure-based approaches we’re familiar with today.

最初のフェーズのStarshipは今年後半にSaaSプラットフォームとして登場する。そしてそれは運用においてもアーキテクチャにおいても、これまでわれわれが親しんできたインフラベースのものでは実現できなかった将来像を本質的に示してくれるだろう。

そしてProject Starshipの将来構想としては、サーバがどんな処理をしようとしているのか、サーバに何が起きているのかをAIが自動的に判断し、つねに最適な運用が自動的に実現する、というようなものになっていくと考えられます。

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タグ : Cisco , システム運用



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