W3Cが「HTML 5.1」を勧告、レスポンシブイメージへの対応など。次のHTML 5.2は2017年末頃を目指す

2016年11月4日

W3Cは11月1日付けでHTML 5.1が勧告になったことを発表しました。当初は9月にも勧告になる予定でしたが約2カ月延びた結果、2014年10月28日にHTML5が勧告されてからちょうど2年後のアップデートとなりました。

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HTML 5.1の変更点は仕様書の「Changes」にまとめられています。

主な機能追加としては、Picture要素にsrcset属性が追加されたことでレスポンシブなイメージに対応したこと、Detail要素とSummary要素が追加されたことなどが挙げられます。

各ブラウザの対応状況は「HTML 5.1 Implementation report」のページにまとめられています。

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微妙な状況にあるHTML5の仕様策定

HTML5の仕様策定は、Web Hypertext Application Technology Working Group(WHATWG)とW3CのWeb Platform Working Group(WPWG)の両方で進められており、しかも現実にはWHATWGの仕様のほとんどをWPWGが参照しつつもわずかに異なる部分もあるという、微妙な状況にあります。

この状況については、昨年11月に札幌で開催されたW3Cの年次イベントTPACのレポートで紹介してるので、記事「まだぼやけているHTML5の将来、WHATWGとの二重管理のジレンマ。W3C TPAC 2015」をご参照ください。

また、HTML5Experts.jpの記事「W3Cのは『欠陥フォーク』!? HTMLスナップショット2016 ── HTML5 Conference 2016セッションレポート | HTML5Experts.jp」も参考になります。

W3Cはすでに次のアップデートとなるHTML 5.2のワーキングドラフトを公開しており、2017年末頃の勧告を目指して作業をすすめています。

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