マイクロソフト、「Excel REST API for Office 365」正式リリース。保存されたExcelのワークシートにAPIでアクセス可能

2016年8月5日

多くの企業で活用されているExcel。営業部門が各営業担当の進捗状況から売上げを予測するExcelシートを作成していたり、経理部門が経費の配賦をExcelのワークシートで管理してる、などという例も少なくないでしょう。

一般的にこうしたExcelで作り込まれた社内のアプリケーションを既存の業務アプリケーションに組み込むためには、いちどExcelで作り込まれたアプリケーションを解析し、あらためてプログラミング言語で組み立て直す必要がありました。

マイクロソフトが正式にリリースした「Excel REST API for Office 365」を用いると、OneDrive(補足:使えるのはOneDrive for Business)に保存したExcelのワークシートに対してAPIでアクセスし、操作できるようになります。つまり、Excelの機能をそのままアプリケーションに組み込めるようになる、というわけです。

fig解説動画より。ワークシートに対する操作、フォーマッティング、グラフの取得などが可能

マイクロソフトが公開している解説動画では、OneDriveに保存されているExcelワークシート(画面右のワークシート)に対してWebアプリケーション(画面左)からAPI経由でデータの追加を行うと。

fig

データがシートに追加されます(画面右のワークシートにリアルタイムに反映)。

fig

また、ワークシート上のグラフもAPI経由で画像として取得できるため、複雑なグラフを作成するレポートツールなどとしてExcelを使うことも可能です。

fig

もちろんExcelには複雑な計算やシミュレーションのための豊富な関数群が用意されており、いちいちプログラミングで複雑な計算式を記述しなくともAPI経由でExcelが持つ関数群で計算させることができます。


あわせて読みたい

Office 業務アプリケーション Excel Microsoft SaaS




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本