納品のない受託開発、ソニックガーデンがノウハウとブランドの提供を開始。「ソニックガーデンギルド」

2013年8月8日

受託開発という一般的なIT業界のビジネスモデルには、開発側が完成責任のリスクが負わされるため価格にリスク吸収用のマージンを載せざるを得ない点や、人月で工数やコストを計算するためにスケジュールの遅れをサービス残業で吸収せざるを得なかったり、値下げのために人件費が圧迫されたりといった課題が指摘されています。

こうした課題に対して「納品のない受託開発」という新しいビジネスモデルを提案し、実践しているのがソニックガーデンです。

納品のない受託開発とは、発注者と受注者がパートナーとなり、受注者はビジネスの立ち上げに必要なソフトウェアの企画開発から運用まですべてを請け負うスタイル。発注側は要件を開発者と相談しつつ固めていくことができ、しかも実際に動作するソフトウェアをすぐに入手できるため、利用者や市場の反応を確かめながらシステムを完成させていくことができるようになります。

ソニックガーデンの「納品のない受託開発 コンセプト」から引用します。

私たちの受託開発の根底にあるコンセプトは「お客さまに無駄遣いして欲しくない」という思いです。本当に必要な機能を、本当に必要な順番に、少しずつ開発をしていくことが大事になります。

一度に作りきるのではなく、少しずつ作っていくために、私たちは月額定額で受託開発をすることにしました。納めて終わりの関係ではなく、最初から最後まで担当し、お客さまの一員としてビジネスの成長に貢献します。

それが「納品のない受託開発」で実現する「ソフトウェアパートナーシップモデル」です。

ソニックガーデンは8月8日、この納品のない受託開発のビジネスモデルのノウハウとブランドを「ソニックガーデンギルド」として公開し、加盟企業の募集を開始したと発表しました

受託開発に並行して自社製品にも取り組める

ソニックガーデンギルドは、主に以下のように運営されます。

加盟者は営業活動よりも開発業務に専念でき、ビジネスモデルが月額定額の受託開発であるためキャッシュフローが安定する、といった利点があります。

ソニックガーデン代表取締役社長 倉貫義人氏のブログ「「納品のない受託開発」ビジネスモデルをオープン化! 〜 「ソニックガーデンギルド」を開始しました」では、加盟者は受託開発に並行して自社製品の開発に取り組むこともできるとメリットが紹介されています。

ソニックガーデンの「納品のない受託開発」を実践することで、ストック型で受託開発をしながら、お客さまとは時間契約ではなく成果契約を行うため、自社サービスを開発する時間を持つことができます。安定したキャッシュフローの中で、自社製品の開発に取り組むことができるようになるのは、エンジニアのスタートアップとしては、ある意味で理想的ではないでしょうか。そこから成功するモデルを生み出していきたいのです。

能力があり生産性の高いエンジニアであれば、複数の案件を受け持つことで売上げを増やすこともできるでしょう。

ソニックガーデンギルドの募集地域は全国、応募資格は経営されている方もしくはこれから起業される方自身が、プログラマであること。応募方法は「ソニックガーデンギルドのご案内」の申し込みページの「問い合わせ」ボタンから必要事項を記入の上申し込み、とのことです。

関連記事

ソニックガーデンがどのように「納期のない受託開発」というビジネスモデルを発案したのか、その経緯について以下の記事などで紹介しています。

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タグ : システム開発 , ベンチャー経営 , 働き方



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