JavaScriptだけでAmazonクラウドのストレージ、NoSQLデータベース、プッシュ通知、ソーシャルログインなどを実現する「AWS SDK for JavaScript in the Browser 」公開

2013年11月1日

クラウドを利用するためのサーバサイドの開発は必要なく、JavaScriptだけでクラウドストレージやNoSQLデータベース、モバイルへのプッシュ通知、ソーシャルログインなどを実現するライブラリ「AWS SDK for JavaScript in the Browser」がデベロッパープレビューとして公開されました。

AWS SDK for JavaScript in the Browser

すでにiOSやAndroidのネイティブアプリケーション開発用には「AWS SDK for Android」と「iOS 用 AWS SDK」が公開されていますが、この「AWS SDK for JavaScript in the Browser」によって、より手軽にブラウザベースのモバイルアプリケーション、デスクトップアプリケーションの開発が可能になります。

サーバサイドのコードは不要でクラウド対応

AWS SDK for JavaScript in the Browserの特徴は、サーバサイドのコードが不要なこと、そして下記のようにSDKを呼び出すことですぐにアプリケーションから利用可能になることです。

<script src="https://sdk.amazonaws.com/js/aws-sdk-2.0.0-rc1.min.js">
</script>

利用できる主な機能は次のようになります。

  • AWS IAM : FacebookやGoogleなどのIDを利用したソーシャルログインなど
  • Amazo S3 : ストレージに対する読み書きなど
  • Amazon DynamoDB : NoSQLデータベースに対する読み書きなど
  • Amazon SNS : モバイルプッシュ通知など
  • AMazon SQS : メッセージキューへの読み書きなど

機能を見れば分かるとおり、開発者はサーバサイドのスケーラビリティをほとんど気にすることなくJavaScriptだけでWebアプリケーションを開発可能になっています。そのままモバイルにも応用できるため、Amazonクラウドは、JavaScriptに対応した強力なモバイルBaaS機能を提供し始めたと言えるのではないでしょうか。

Amazonクラウドはクラウド市場の先頭を走るベンダとして多くのデベロッパーとユーザーをそのエコシステムに集めてきましたが、今回のAWS SDK for JavaScript in the Browserの公開は、その加速度をさらに高めるものになりそうです。と同時に、基本的なBaaS機能をクラウドベンダが標準機能として提供し始めたことで、既存のBaaSベンダはより一層高度な機能などでの差別化が迫られる状況になってきました。

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