ヤフー傘下のIDCフロンティア、クラウドサービス開始。CloudStack採用、個人もクレジットカードで5分でサインアップ

2011年9月20日

ヤフーが100%株式を保有し、国内で9カ所のデータセンターを運用するIDCフロンティアが、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェア「CloudStack」を採用したクラウドサービス「NOAHセルフタイプ」を開始したと発表しました

NOAHセルフタイプの特徴は、国内で初めてCloudStackを採用した点、クレジットカードでサインアップすれば5分程度ですぐに利用開始できるため個人や小規模事業者が気軽に利用開始できる点などがあげられます。

価格は、1CPU/1.6GHz/2GBメモリの場合、1時間当たり8.4円(停止中は4.2円)。また仮想マシンではなく物理マシンを1台占有することもでき、この場合は8CPU/2.4GHz/32GBメモリ/200GBディスクで月額11万250円。

これ以外にグローバルIPによる通信が1カ月3240GBまで無料で、それ以上になると10.50円/GBなどの料金がかかります。

初期費用はなく従量課金制。月額料金では割引があります。

分かりやすいダッシュボード

NOAHセルフタイプにログインするとダッシュボードが表示され、ここから仮想マシンの管理や現在の課金状況などが分かるようになっています。

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サーバやネットワーク帯域など利用中のリソースの状況をまとめて監視する機能も標準で提供されます。IDCフロンティアは、これらダッシュボードの使いやすさや情報の見やすさに力を入れたと説明しています。

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仮想マシンのストレージは、日次や週次、月次でスナップショットを取ることや、スナップショットをテンプレートに変換することなどが可能。ハイパーバイザにはVMwareを採用しています。

CloudStack採用の理由は

NOAHセルフタイプが採用したCloudStackは、シトリックス・システムズが7月に買収したCloud.comが開発しているクラウド基盤ソフトウェア。ソーシャルゲームのZyngaやインドのTata Communications、韓国のKTなどですでに使われている実績があります。

国内では多くのクラウド事業者が自社開発したクラウド基盤を採用していますが、IDCフロンティアではCloudStack採用の理由を、他社との差別化と同時に、オープンな基盤の採用によって海外のクラウドとの連携などを可能にし、将来的にはプライベートクラウドとの連携も視野に入れているため、と説明しています。

国内のクラウドサービスは、利用するために申し込んでも与信管理などで数週間程度待たされるものがほとんどです。Amazonクラウドと同様にクレジットカードで申し込んですぐに利用を開始でき、そのうえダッシュボードが日本語で分かりやすいクラウドサービスは、個人や中小中堅の組織にとって今まで以上にクラウドを身近なものにしてくれるのではないでしょうか。

(追記 9/20:価格の表記で当初の記述「1時間当たり4.2円」が間違っておりましたので修正しました。申し訳ありませんでした。)

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