デルもクラウドサービス参入か。ワシントンにデータセンター用の土地を購入

2010年11月9日

デルがワシントン州クインシーにデータセンターを建設し、クラウドサービスに乗り出すのではないか、と米国で報道されています。

この話の発端は、デルがクインシーに25万平方フィートの土地を購入したことが明らかになったことでした。クインシーは、マイクロソフト、ヤフー、グーグル、インチュイットなどのデータセンターが林立する地域で、デルが購入した土地もそれらにほど近い位置とされています。ここに25万平方フィートという規模の土地を購入したことは、データセンター構築以外に考えられないためです。

また、以前からデル社内で「Project Roosevelt」と呼ばれるデータセンター建設プロジェクトがあったとも報道されています。

ではデルがデータセンターを建設する目的とは何でしょうか?

ハードウェアの販売からITサービスの提供へ

デルからは本件に関わる発表がありませんので、データセンター建設の目的に関しても推測するしかありません。SFGateはストレートに次のように書いています。

The data center build-out could signal a bigger focus on its own hosted services. This lets Dell go to customers with a mix-and-match approach: they'll sell you the hardware, software, and consulting services to build your own data center, and will host the parts you want to offload.

データセンターの建設は、デルがホステッドサービスへフォーカスするという大きなシグナルだ。デルは顧客に対して複数の適合したサービスを提供する方向へ進もうとしている。すなわち、顧客がデータセンターを構築するためのハードウェアやソフトウェアの販売、コンサルティングサービス、そしてその一部を希望に応じてオフロードすることもするだろう。

デルは複数のクラウドサービスを統合するBoomiを先週買収したばかりで、クラウドサービスへ進出する方向へ踏み出していることは明白です。また、先月には自動化されたデータセンターのアーキテクチャともいえる「Virtual Integrated System」を発表。データセンター構築のノウハウも備え、顧客へ提供しようとしていますし、クラウド事業者のためのオープンソースプロジェクト「OpenStack」にも関与しています。

昨年にさかのぼれば、デルは情報処理サービス会社のペロー・システムズを買収しており、すでに企業向けの戦略をサーバなどハードウェアの販売からITサービスの提供へと広げていることが分かります。今回のデータセンター建設も、その戦略に沿った大きな投資であることは間違いありません。

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タグ : DELL , データセンター



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