オラクル、パブリッククラウド本格展開の発表はなし

2010年9月22日

昨日の記事「オラクルがパブリッククラウドへの参入を明日発表か?」で、ラリー・エリソン氏が「Cloud Services:Applications on Our Public Cloud 」と書いたプレゼンテーションを示したことで、今日の基調講演にて同社が本格的なパブリッククラウドサービスの展開を発表するのではないか? という予想記事を書いたのですが、残念ながらそうした発表は行われませんでした。

オラクルのクラウド戦略とは?

基調講演で「クラウドとは何だろうか?」という問いから、オラクルのクラウド戦略の紹介を始めたのは同社製品開発担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのThomas Kurian氏。

fig

Kurian氏はガートナーによる定義を紹介した上で、クラウドとはネットワークを通じてデータベースやアプリケーションなどのサービスを提供すること、そしてモダンなアーキテクチャで構成されたデータセンターの2つが大事な要素だとしました。

fig

そして、ここからオラクルによるパブリッククラウドサービスの紹介に入るのか? という期待とは裏腹に、Kurian氏はパブリッククラウドを実現する同社の製品群を、Exalogic、Exadataから紹介し始めました。

fig

Kurian氏は、クラウドを構成するコンポーネントとしてのオラクル製品の優秀さをデモンストレーションを交えて紹介していきます。以下、ポイントを箇条書きにしましょう。

こうした、クラウドコンピューティングに必要なインフラストラクチャーからアプリケーションまですべての構成要素が揃っていることが、オラクルのユニークさだとKurian氏は説明します。

fig

そしてここでオラクルのOn Demandチームを率いるJoanne Olsen氏が登場。

「On Demandチームがしていることとは何か? オラクルが提供するインフラからアプリケーションレイヤまでを統合したパワーを、サービスデリバリーモデルとして顧客に届けること」

「クラウドサービスはオラクルにとって新しいものではなく、すでに10年間やってきた実績がある」

fig

Olsen氏はこう発言し、新しいサービスや戦略を発表することもなく壇上から去っていきました。オラクルは引き続きOn Demandブランドでのサービス展開をすることになるようです。「オラクルがパブリッククラウドへの参入を明日発表か?」という予想(と期待)は残念ながら外れてしまいました。

AmazonクラウドがOracle Applicationsを正式にサポート

一方で、AmazonクラウドからはOracle Applicationsの動作を正式にサポートしたとの発表が行われました

Oracle Linux、Oracle Databaseをはじめ、E-Business Suite、PeopleSoft、SiebelのAMI(Amazon Machine Images)が提供される予定で、管理コンソールから起動することができるようになるとされています。

このエントリーをはてなブックマークに追加
follow us in feedly

タグ : Oracle , クラウド



≫次の記事
IBMがNetezzaの買収でBI事業を強化。VMwareはノベルと買収の交渉中
≪前の記事
[速報]JavaもHTML5対応へ。モバイルではWebKitを採用。JavaOne 2010

Loading...

Blogger in Chief

photo of jniino Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。新しいオンラインメディアの可能性を追求しています。
詳しいプロフィール


Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed



Publickey 最新記事 10本

Publickey Topics 最新記事 10本


PR - Books


fig

fig

fig

fig



blog comments powered by Disqus