JSONに押されるXMLの存在

2010年12月10日

Web関連のAPIからXMLが削除され、JSONが主流になりつつある。Norman Walsh氏のブログに11月17日にポストされたエントリ「Deprecating XML」は、そのような書き出しで始まっています。

Deprecating XML

Someone asked me recently what I thought about XML being removed from the Twitter streaming API. Around the same time, I heard that Foursquare are also moving to a JSON-only API

誰かが最近僕に聞いたんだ。Twitter Streaming APIからXMLが削除されたけど、どう思う? って。そういえばFoursquareもJSONだけのAPIへ移行したと聞いたけど。

JSONはXMLよりシンプルで、基本的な値などをやりとりするだけであれば、XMLよりもJSONの方がずっと簡単だし、JavaScriptを使っているのであればJSON形式は自然な形式だと、Norman Walsh氏は続けています。

XML wasn't designed to solve the problem of transmitting structured bundles of atomic values. XML was designed to solve the problem of unstructured data. In a word or two: mixed content.

XMLは基本的な値の構造を持つかたまりをやりとりするような問題を解決するためにデザインされたのではない。XMLは非構造化データ、mixed contentのためにデザインされたのだ。

ただし、JSONが主流になりつつあるなかでも、XMLの将来についてまったく心配していないと。

XML deals remarkably well with the full richness of unstructured data. I'm not worried about the future of XML at all

WebとXMLの関係が課題

James Clark's Random Thoughts: XML vs the Web

XMLの策定に深く関わったJames Clark氏は、このNorman Walsh氏のエントリを取り上げてこれからのXMLの課題を指摘しています。

James Clark氏は、Norman Walsh氏同様、JSONが言語に依存せずシンプルな方法でデータをやりとりする点を賞賛しつつも、XMLがデザインされた目的については、非構造化データのためだけではなかったと経緯を説明しています。

Norman argues that XML wasn't designed for this sort of thing. I don't think the history is quite as simple as that. There were many different individuals and organisations involved with XML 1.0, and they didn't all have the same vision for XML. The organisation that was perhaps most influential in terms of getting initial mainstream acceptance of XML was Microsoft, and Microsoft was certainly pushing XML as a representation for exactly this kind of data.

NormanはXMLがそういった目的にはデザインされていないと主張するが、歴史的にはそれほど簡単にそうとは思えない。XMLの開発には、さまざまな個人や組織が関わっており、ビジョンもそれぞれ違っていた。

おそらくXMLの本流としてもっとも影響力があったのはマイクロソフトだった。そしてマイクロソフトは確かにそういった種類の表現にXMLを使おうとしていた。

そしてJames Clark氏はJSONが普及する陰でXMLの存在が薄れていくことについての課題を提示。

There's a bigger point that I want to make here, and it's about the relationship between XML and the Web.

最大の課題として指摘したいのは、XMLとWebの関係だ。

When we started out doing XML, a big part of the vision was about bridging the gap from the SGML world (complex, sophisticated, partly academic, partly big enterprise) to the Web,

当初のXMLの目的は、あまりに複雑だったSGMLをWebの世界に適合させることを目的としていて、その面では成功したといえる、とJames Clark氏は振り返ります。しかしそのXMLがWebの世界から薄れていくことは、これまでXML上で培ってきた資産を失っていくことで、それはXMLにとってもWebにとってもよいことではないと指摘。

In the short-term, I think the challenge is how to make HTML5 play more nicely with XML.

手短に言えば、HTML5をどのようにしてXMLと共に利用できるかが課題だ。

それはつまり、HTML、JavaScript、JSONといった技術を使うWebデベロッパーに対してXMLをどう使いやすくしていくか、といったことだと結んでいます。

that bring to the broader Web developer community some of the good aspects of the modern XML development experience.

それ(XMLをHTMLやJavaScrit、JSONなどとうまく連係させていくことが)、XMLの開発の経験のよい面をWebデベロッパーコミュニティにもたらすことになる。

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タグ : HTML5 , JavaScript , Web標準 , XML



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