Google CloudのJavaランタイムにEclipse Temurin採用へ、GoogleがEclipse Adoptiumに参加を発表

2022年10月24日

Eclipse FoundationのAdoptiumワーキンググループは、Googleが同ワーキンググループに参加したことを発表しました

Adoptiumワーキンググループは、無償のOpenJDKディストリビューションを提供していたプロジェクト「AdoptOpenJDK」がEclipse Foundationに合流してできたワーキンググループです。

Eclipseのワーキンググループになった後は、AdoptOpenJDKの後継となるOpenJDKのディストリビューション「Eclipse Temurin」をリリースしています。

Googleは10月12日から14日まで開催したイベント「Google Cloud Next '22」でAdoptiumワーキンググループへの参加を発表。下記はそのときのスライドで、今後Google CloudのJavaランタイムとしてEclipse Temurinを採用すると説明しました。

fig

大手クラウドベンダでは、AWSがAmazon Corretto、Microsoft AzureがMicrosoft Build of OpenJDKとそれぞれ独自のJavaディストリビューションを公開し、自社クラウドで採用しています。

Google Cloudはこれまでディストリビューションとして公開はしていないものの同社内でビルドしたJavaランタイムを採用していると見られていましたが、今回の発表でGoogle CloudではEclipse Temurinを採用することが明らかになりました。

これでAWS、Microsoft Azure、Google Cloud、そして当然ながらOracle JDKを採用しているOracle Cloudを含め、大手クラウドベンダはそれぞれ異なるJavaディストリビューションを基にサービスを展開することになります。

今後、さらに多くのシステムがクラウドで動くようになるとすれば、クラウドのシェアがJavaディストリビューションのシェアに直接結びついていくことになるでしょう。そうなったとき、Javaのエコシステムにおけるベンダーの影響力がいまとは違ったものになっていくかどうか、注目したいと思います。

Tags: Google Cloud Java クラウド プログラミング言語 Eclipse

このエントリーをはてなブックマークに追加
ツイート
follow us in feedly





タグクラウド

クラウド / AWS / Azure / Google Cloud
コンテナ / Docker / Kubernetes
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウド障害 / 運用・監視

プログラミング言語 / 開発ツール
JavaScript / Java / .NET / WebAssembly
HTML/CSS / Web標準

アジャイル開発 / スクラム / DevOps / CI/CD
ソフトウェアテスト・品質
ローコード/ノーコード開発

データベース / RDB / NoSQL / 機械学習・AI
Oracle Database / MySQL / PostgreSQL
Office / 業務アプリケーション

ネットワーク / HTTP / QUIC / セキュリティ
OS / Windows / Linux / VMware
ハードウェア / サーバ / ストレージ

業界動向 / 働き方 / 給与・年収
編集後記 / 殿堂入り / おもしろ

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本