マイクロソフト、Eclipse Foundationの「Jakarta EE」および「MicroProfile」ワーキンググループに参加表明。Javaへのコミットメントをさらに強める

2022年7月15日

マイクロソフトはEclipse Foundationがホストしているエンタープライズ向けのJavaフレームワーク「Jakarta EE」と「MicroProfile」のワーキンググループに参加すると表明しました

Jakarta EE、MicroProfileとは

Jakarta EEは、もともとオラクルが開発していたJavaのエンタープライズ向けフレームワークである「Java EE」(Java Platform, Enterprise Edition)をEclipse Foundationに移管したものです。

このとき、JavaおよびJava EEのブランドはオラクルが保有したままであるため、移管先のEclipse FoundationはJava/Java EEではない名称を付ける必要があり、コミュニティで新たな名前を募集した結果「Jakarta EE」となりました。

参考:クラウドネイティブなJavaの実現にフォーカス、「Jakarta EE」をEclipse Foundationが正式にスタート

Jakarta EEはエンタープライズ向けのJavaフレームワークとしての基本を保ちつつ、Kubernetesなどとの統合度を高め、クラウドネイティブな環境に適合したJavaフレームワークの実現に向けた開発が進められており、Jakarta EEとなって初めてのメジャーバージョンとなる「Jakarta EE 10」が今年(2022年)の第2四半期にリリース予定となっていますがやや遅れているようで、現時点ではまだリリースされていません。

一方、MicroProfileは、Java EE/Jakarta EEやJavaのエコシステムのなかから特定の機能を抜き出してまとめる「Profile」という概念を用いて、Microservices Architecture(マイクロサービスアーキテクチャ)に対応したアプリケーションをJavaで構築するためのProfileとしてまとめたものと言えます。

参考:マイクロサービスアーキテクチャに最適化したJavaを実現するための「MicroProfile」、Eclipseの正式プロジェクトに

前述の通りJakarta EEとMicroProfileはいずれもEclipse Foundationの下で仕様策定や開発が進められており、マイクロソフトはこの2つのプロジェクトへの参加を表明しました。

マイクロソフトがJavaへのコミットを強める理由

マイクロソフトは昨年(2021年)に、Javaの仕様策定や関連技術の開発、実装などを行う「Java Community Process」(JCP)へも参加しており、ますますJavaとそのエコシステムへのコミットメントを強めることになります。

参考:マイクロソフト、Javaの仕様を策定するJava Community Process(JCP)への参加を発表。Javaへのコミットをさらに強める

このJavaへのコミットは、Microsoft AzureをJavaの実行環境として優れたものにしようという同社のクラウド戦略の一環であることは、同社自身が今回の発表を記したブログ「Microsoft joins Jakarta EE and MicroProfile Working Groups at Eclipse Foundation」で次のように明確に記しています。

The expanded investment in Jakarta EE and MicroProfile is a natural progression of our work to enable Java on Azure.

Jakarta EEとMicroProfileへの投資拡大は、Java on Azureを実現するための我々の活動の自然な流れです。

一方で、Javaやそのエコシステムの多くはクラウド登場以前に開発され発展してきたために、いままさに言語とランタイム、フレームワークを含めたJavaエコシステムを構成するものそれぞれがクラウドに最適化されたものへと変化しようとしているところです。

マイクロソフトの参加とコミットメントはそうした動きを加速する大きな材料になるのではないでしょうか。

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Junichi Niino(jniino)
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